教育福島0163号(1992年(H04)06月)-022page
教科等指導部
(一) 研究のねらい
生徒一人一人を生かし、主体的に活動できる授業の展開をしていくことによって、自ら意欲的に学習に取り組む生徒を育成する。
(二) 実践内容
(1) 「生徒一人一人を生かす授業」にするために、「共感的人間関係」を基盤にし、生徒に「自己存在感」「自己決定の場」を与える三つの機能を意図的に取り入れて授業を展開した。(資料2参照)
(2) 生徒自らが取り組む学習の場を設定するために次のような指導法の工夫を図った。
・学習形態の工夫
・発問の工夫
・終末段階の工夫
・形成的評価の充実
資料2 授業における具体的な手だて
(3) 授業研究と小・中一貫の学習指導の充実を図った。
・授業参観の視点を設けて校内授業研究の推進(一年次十二回二年次十五回)
・生徒指導の二つの機能を明記し、一人一人の学習の実態を把握した座席表を作成するなどの学習指導案の工夫
・好間地区小・中学校教育協議会を設けての、小・中一貫の学習指導の研究(一、二年次とも八回ずつ)
(4) 生徒自ら学びとる学習態度の育成を図るために次の手だてを講じた。
・学習の手引きの作成と活用
・学習や進路のつまずきや悩みの解消のための学習相談
生徒活動指導部
(一) 研究のねらい
生活にめあてを持ち自主的に活動ができて、自分の役割を果たすことができる生徒を育成する。
(二) 実践内容
(1) 学級目標達成の場として短学活(菊竹タイム)をとらえ、話し合い活動を通して共感的人間関係の基盤づくりを進めた。
・基本プログラム(資料3参照)に学級独自のプログラムの工夫を加えた。
・教師と生徒が共に他学級の菊竹タイムを相互参観する菊竹タイム週間を設定した。(毎月)
(2) 活動しやすい常任委員会組織の見直しを行い、学年生徒会の活動と発表の場の設定をするなど生徒会活動の活性化を図った。
(3) 学習発表会(菊竹祭)は、諸教育活動の成果の発表と中学生活の楽しい思い出づくりの場であることを踏まえて、生徒・教師・保護者の代表による合同運営委員会を設け、生徒の意見を十分に生かす組織構成とした。
学習発表会の総括(炭坑の歴史についての発表)
(4) 教師指導の全校集会から、一年次は生徒会活動の場を多く設定し、二年次には音楽集会等も取り入れて、生徒が身近に感じ、取り組みやすい内容とした。
(5) 校内行事への参加意欲を高めるために、生徒による実行委員会を中心に企画・運営し、行事の主体
資料3 菊竹タイムの基本プログラム
朝の菊竹タイム基本プログラム
ア あいさつ おはようございます
イ 出席確認 担任が生徒一人一人を呼名する
ウ 係の活動
・学級役員
・教科委員
・常任委員
エ 今日のめあて 1日のめあてを決める
オ 先生の話 1日のスタートの啓蒙
カ あいさつ 起立-礼-着席
帰りの菊竹タイムの基本プログラム
ア あいさつ 起立-礼-着席
イ 係の活動
・学級役員
・教科委員
・常任委員
ウ 1日の反省 1日のめあての反省をする
エ 先生の話
オ 昼食 (土曜日のみ)
カ あいさつ さようなら