教育福島0163号(1992年(H04)06月)-049page
美術館だより
企画展案内
アメリカの遺産
−絵画の150年
会期6月27日(土)〜8月2日(日)会場福島県立美術館
アメリカ美術は、十九世紀以降、ヨーロッパの伝統文化や前衛美術とかかわりながら、次第に独自の性格を育み、二十世紀後半には世界的な影響力を持つようになりました。日本の美術が戦後新しい展開をすすめる上でも、このアメリカ美術が大きな影響を及ぼしたことは周知のとおりです。
本展は、十九世紀から現代までのアメリカ美術の主要な動向を系統的に紹介するわが国で初めての試みとなります。広大な自然の驚異を賛美したハドソン・リヴァ一派の風景画から、ホーマー、エイキンズ、ホッパー、ワイエスと続く独特の写実主義の系譜、カサットらの明るく華麗な色彩を特徴とするアメリカ印象派、そして、戦後のロスコ、マザウェル、ウォーホル、ジム・ダイン、ボロフスキーらの現代美術における多彩な表現が打ち出されます。そういう意味からも、本展は、アメリカ美術百五十年の歴史を展望し、同時に<アメリカの心>に触れることのできる絶好の機会となるでしょう。
観覧料
一般・大学生八二〇円(六六〇円)
高校生六一〇円(四六〇円)小・中学生四一〇円(三〇〇円)
休館日
毎週月曜日
夜間開館
同展会期中の毎週土曜日は開館時間を午後八時まで延長します。(最終入館は午後七時半まで)
エドワード・ホッパー「朝日」1952年
メアリー・カサット「子供をあやすスーザンNo1」1881年頃
マーク・ロスコ「無題」1967年
ジョージア・オキーフ「紅葉−ジョージ湖、N.Y」1924年