教育福島0164号(1992年(H04)07月)-008page

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“ふれあい学校口”での田植え風景(北塩原村立大塩小学校)

 

“ふれあい学校口”での田植え風景(北塩原村立大塩小学校)

 

はじめに

 

今日の時代は、科学技術の進歩と経済の発展が急速に進み、私達の生活の中に物質的な豊かさを与えている。しかし一方では、都市化、情報化、国際化がかつてない勢いで進み、また、高学歴化、核家族化、一高齢化、少子化も一層進み、価値観も多様化するなど、時代が大きく変ぼうしている。これらの社会の変化は、子供たちの生活や意識のうえにも多大の影響を及ぼしており、今後ますます増大していくことが確実視されている。

このような時代認識に立って、教育課程審議会は、新しい時代の教育課程の基準の改善のねらいとして、

1 豊かな心をもち、たくましく生きる人間の育成を図ること

2 自ら学ぶ意欲と社会の変化に主体的に対応できる能力の育成を重視すること

3 国民として必要とされる基礎的基本的な内容を重視し、個性を生かす教育の充実を図ること

4 国際理解を深め、我が国の文化と伝統を尊重する態度の育成を重視すること

を答申した。

この答申を受けて、新幼稚園教育要領及び小・中学校の新学習指導要領が、平成三年三月十五日に告示された。新学習指導要領は、これからの社会とそれに伴う幼児・児童生徒の生活や意識の変容に配慮しつつ、生涯学習の基盤を培うという観点に立ち、二十一世紀を目指し社会の変化に自ら対応できる心豊かな人間の育成を図ることを基本的なねらいとしている。

本県においては、平成四年度の重点施策"ふくしま新時代を担う人材育成のための学校教育の充実"を受けて、本県学校教育の実情と新学習指導要領の趣旨を踏まえて「教育内容・方法の改善充実」など七項目の視点を設定した。

これらの施策を円滑に実施し、本県学校教育の一層の充実発展を図るために、従来の学校教育の在り方を見直し、新しい教育の流れを主体的に受けとめ、積極的に展開しなければならない。

そのためには、以下に示す内容について理解を深め、自校の実態に即して、改善の方途を講じていく必要がある。

 

1 心の教育の充実

 

社会の変化に主体的に対応できる能力や、人間としての在り方生き方についての自覚を高め、豊かな心を

 

 

 


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