教育福島0165号(1992年(H04)09月)-030page

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起こされてなりません。

戦後、欧米に追いつき追い越せの価値親の中から真の教育の在り方を模索した三十年、その間に身につけた独自の規範、日本の風土にあった様式、そして今や欧米にも影響を与える精神等……。先人の教育者たちが切磋琢磨して築きあげてきた日本の教育を、私たちはどう受け継ぎ、どう発展させていかなければならないのかを、しっかり考えていかなければならないと思います。

現在、日本はあらゆる分野で欧米に肩を並べるようになりましたが、日本人旅行者の立ち居振舞いなどが問われていることはご存じの通りです。教育の在り方もまたしかりで、欧米に学び、自己を鍛え、日本独自の教育をつくりあげてきた歴史の成果がみられますが、国際社会の中での日本の教育が問われているのではないでしょうか。十七世紀のジェントルマンが上流社会の模範となったように、国際社会に対応できる能力や責任という意味での教育をどう構築していけばよいのかが、私たち教師に課せられた大きな問題ではないのかと考えます。

そんな折、学校週五日制の導入や児童生徒の個性を伸ばすために、一学級に複数数師の配置などの構想は正に日本の教育が、今大きく変わろうとしているそのあらわれかと思われます。私たち教師は、この現実をしっかり受けとめ、己にきびしく且つ自己研鑽に努めていかなければ対応しきれない場面がでてくるのではないかと、心をひきしめ、意を新たにしているところです。

(須賀川市立仁井田中学校教頭)

 

毎月第2土曜日は「ふくしま・フレッシュ・ふれあいデー」

 

福島県生涯学習推進本部では、学校週五日制の実施を契機として、家族や地域との自発的なふれあいを促進するなかで、子供たちの個性や創造性を伸ばし、自主的に判断し主体的に行動するたくましく思いやりのある人間形成を図るとともに、いつでも・どこでも・だれでも実践できる生涯学習の振興を図るため、毎月の第二土曜日を「ふくしま・フレッシュ・ふれあいデー」とし、広くその普及を図ることとしました。

そこで、次の四つの目標を掲げ、ふれあいの促進を図ることとします。

(1) 家族とのふれあい

家族どうしのふれあいや、他の家族との交流を深める。

(2)地域の人々とのふれあい

地域の人々や地域に居住する外国の人々との交流を深める。

(3)自然とのふれあい

土や水・山や川や海など自然のなかでの活動を広げる。

(4) 文化・スポーツとのふれあい

芸術や伝統・生活文化、各種スポーツなどとのふれあいや実践活動を広げる。

このため、「ふくしま・フレッシュ・ふれあいデー」において、子供たちが自発的に行う、人々や自然や文化・スポーツとのふれあいを深める活動を支援するとともに、それらを通じて、生涯学習の振興を図るため、次の事業を実施します。

(1) テレビ・新聞等各種広報媒体の活用や街頭キャンペーン等の実施による、「よくしま・フレッシュ・ふれあいデー」の趣旨の理解の醸成を図るための、普及、啓発に関する事業

(2) 「ふくしま・フレッシュ・ふれあいデー」の趣旨に賛同する関係機関・団体及び民間事業者等が実施する、施設の開放、施設利用料の割引など、活動の機会の拡充に関する事業

(3) 「ふくしま・フレッシュ・ふれあいデー」の体験発表など、ふれあいの成果の発表や考える場の拡充に関する事業

(4) その他、「ふくしま・フレッシュ・ふれあいデー」普及活動の効果を高めることに関する事業

このような取り組みは、県民の皆様方のあたたかいご理解とご協力があってはじめて可能になります。

是非、本趣旨を理解のうえ、賛同・協力くださるようお願いします。

 

 

 


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