教育福島0166号(1992年(H04)10月)-015page

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特集2

 

心身障害児の適正就学をめざして

県立西郷養護学校

 

はじめに

 

本校は、平成三年度に文部省の「心身障害児適正就学推進研究校」の指定を受け、心身障害児の適正就学をめざして一年間実践研究を行った。

「適正就学」については、従来から主として次年度就学予定者を対象に保護者や関係機関と連携を図りながら障害の状況を踏まえた適切な就学について、学校として意を尽くしてきた。

しかしながら、障害をもつ幼児の把握や早期からのかかわりをもつことの難しさ等があり、どうしても年度末になってからの教育相談等になるのが実情であった。そこで、この指定を受けたことから、適正就学のための早期からの教育相談の在り方を中心的な課題として実践研究に取り組むことにした。

 

一、研究課題

 

「円滑な就学に役立てる早期からの教育相談の在り方に関する研究」

 

1、対象となる幼児児童の教育相談が早期から進められるよう関係機関との連携を深め、適正な就学の在り方を研究する

2、心身障害児の保護者及び関係者が養護教育について理解を深めるための体験入学の在り方を研究する。

 

二、学校の概要

 

本校は昭和四十七年に施設内の分教室としてスタートし、村立の養護学校をへて昭和四十九年に県立養護学校となった施設提携の精神薄弱養護学校である。現在、小学部三五名、中学部二九名の児童生徒が在籍し、内二名は在宅訪問教育対象の児童であり、児童生徒の出身地は施設提携であることから、県内各地(五市七町九村)に広がっている。教職員数は三六名で組織している。

村立でスタートしたことや県総合社会福祉施設「太陽の国」と同じ敷地内にあることなどで、地域社会や村内各種団体やボランティア活動等の支援体制も整っている。

 

三、研究組織

 

1、心身障害児適正就学推進研究校研究運営協議会

心身障害児適正就学推進研究校実施要項により組織された。

県教育委員会から

養護教育課長・指導主事

関係市町村教育委員会から

県南教育事務所指導主事

白河市教育委員会学校教育課

学識経験者から

白河保健所保健婦長

白河社会福祉事務所児童福祉司

学校から

校長・教頭・教諭(五名)

以上十三名で構成し、研究運営協議会を年二回開催し、実践研究の計画の策定、研究結果の検討等を行った。

 

研究運営協議会

 

研究運営協議会

 

2、校内研究推進委員会

研究運営協議会の指導・助言を得て校内における研究体制として研究推進委員会を組織し、この委員会が中心となって実践研究を進めた。

〇企画係

研究計画及び連絡調整

体験入学・一日入学の企画・実

 

 

 


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