教育福島0167号(1992年(H04)11月)-008page
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特集1
魅力ある学校づくり
−高等学校教育課−
生き生き磐女の創造
福島県立磐城女子高等学校
一 はじめに
本校は明治三十七年に私立磐城女学校として創立され、三十七年間の県立磐城高等女学校時代を経て、昭和三十二年に県立磐城女子高等学校となり本年で八十八年目、平成六年には創立九十周年を迎えようとしている。
この間の卒業生は二万六千五十一名の多きを数え、現在も、学級数三十二、在籍生徒数一千四百八十七名、教職員総数八十六名を擁する県内屈指の大規模女子高等学校である。
平成三年度卒業生進路状況及び平成四年度進路希望調査(左表1)及び2))からも明らかにように、本校を志願し入学してくる者の大多数が上級学校への進学を目指している。
1)平成3年度卒業生進路状況
希望数・決定数
年度初めの希望数 決定者数 進学 489人 383人 就職 26 30 家事・その他 3 8 未定・浪人 0 97 計 518 518
2)平成4年度進路希望調査
在籍1,487名
就職希望 進学希望 その他・未定 計 1年 2 379 79 460 2年 7 473 37 519 3年 15 493 0 508 計 24 1,345 116 1,487
二 本校における学力向上対策の推移と二事業「創造性豊かな魅力ある学校づくり」「学力向上ステップアッププラン」の位置づけ
1 昭和六十三年度まで
本校は創立以来、良き女性、良き社会人養成の場として果たすべき使命を認識するとともに、地域・社会の要請に応えるべく、生徒の進路希望実現を第一義として、従前より全力を傾注し相応の実績をあげてきたところであるが、折りしも、第二次ベビーブームによる生徒急増期にあたり一学年十一学級体制となった時期に符合して、本校の内外において停滞打破を求める声が高まった。
これをひとつの大きな契機として本校は、時代に対応し、生徒・教職員・地域社会の三者にとって真に魅力のある学校としての磐女の姿を明らかにすべく、学力向上対策委員会を組織した。そして、さまざまな課題を洗い出し、改善の方策を模索し対応策を練り上げ、昭和六十三年度から次のような実践に移った。
〇七校時日の設定 ○授業時間の確保と自習時間有効活用の指導 ○放課後における自習室の活用 ○皆・精勤賞の設定 ○三年次の講座制 ○他校視察 ○現職研修としての研究授業と研究集録刊行 ○考査問題の改善 ○チャイム登壇 ○出張時の学習課題完備
2 平成元年度から
−「創造性豊かな魅力ある学校づくり」推進事業実施−
前記の諸方策実施二年目のこの年、本校は「創造性豊かな魅力ある学校づくり」推進事業を実施することとなり、「学力向上」の分野を選択し、本校独自の学力向上対策のなかに組み入れることとなった。
特に、「学習合宿」「講座制」などが、従来の本校にはなかった発想で実施された。
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教養講座「陶芸の心」
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