教育福島0167号(1992年(H04)11月)-017page
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を味う
1 主題設定の理由
生物工学の学習を通して、植物の生長のメカニズムを理解し、生命をいつくしみ、育てる喜びを味わうことのできる指導内容・方法の工夫・改善を目指し、主題を設定した。
2 研究方針
(1) 生徒の習熟度に応じた学習指導計画の作成(別表5)
(2) 指導計画にそったステップ学習実験ノート及び個人カルテの作成と利用(別表6)
(3) 教材選定への配慮
1) 器具・器材等の基本事項の重視
2) 繰り返し実験が可能なもので、生徒の興味を喚起する材料→カーネーション
3) 実用性のあるものと、野生植物の保護増殖に関する材料→シンビジューム・ヒメサユリ
(4) 生徒の習熟度に対応できるように、担当教師二人があたり、個別指導を重視する。
3 研究方法及び内容
(1) 個別指導により、生物工学の基礎的な知識や技術の定着と、生命の尊さを理解させる。
四 まとめ
私たちは、多様化し急速に変化する現代社会の中で、生徒たちが、二十一世紀に生きるために必要な能力・適性を開発し、自己実現が図れることを願い、「学ぶ喜び」を味わわさせ、主体的に行動できる内面の成長を促すよりよいシステムの構築を目指し、全教師が指導にあたり、学年や組の枠を取り払い、習熟度別に学習できるステップ学習を試みた。また、生物工学の実験操作や処理などの先端技術に挑戦させた。
ステップ学習は、小規模校の利点を生かしたものであり、教師と生徒の信頼関係がさらに深まり、一斉指導では得難い学習の効果がもたされた。
私たちは今、生徒が「学ぶ喜び」を味わえるか否かは、決して学力レベルによって決められるものではなく、一人一人の個に応じた指導が大切であることを改めて実感している。
今後もこの研究実践を一つの糧として、さらに研究を進め生徒の学力向上に努めていきたい。
開講当初の教程内容 (昭和57年〜) (別表2)
No. 内容 1 整数の加減 2 整数の加減 3 整数の乗法 4 整数の乗法 5 整数の除法 6 整数の乗法 7 整数の除法 8 小数の加減 9 小数の乗法 10 小数の除法 11 分数の加減 12 小数の除法 13 分数の加減 14 分数の乗除 15 小数分数混合
従来の教程内容 (昭和62年〜) (別表3)
教程 前教程内容 8 整数の加・減・乗と混合計算 7 小数の加・減・乗と混合計算 6 整数・小数の除法 5 分数の四則と混合計算 4 割合 3 比 2 食塩水の濃度 1 単位・面積・体積 特 コンピュータの基礎
◎新教程内容・備考 (別表4)
教程 新教程内容 備考 8 正負の数(整数)の四則・混合計算 自然数の四則のつまづきも確認できるようにする
正負の計算では代数和の考え方を指導する7 文字式の計算 単項式の計算に重点をおく 6 小数の四則(文字を含む) 小数のみの四則に重点をおく 5 分数の四則(文字を含む) 分数のみの四則に重点をおく 4 割合 考え方に重点をおけるよう、計算機の使用を認める 3 比 2 代入と式の値・一次方程式・関数 図形の面積体積を求める公式に代入させる
式の解法を重視する1 二次方程式・関数 方程式の解と、グラフの関連を重点的に指導する 特 就職対策 就職対策問題や、コンピュータの使用法など幅広く取り扱う
学習計画表 (別表5)
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☆学習ノートの内容例 (別表6)
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