教育福島0167号(1992年(H04)11月)-032page

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特集3

 

福島県の文化活動

−文化課−

 

今日の社会は、その成熟化の進展に伴い、県民の間に、心の豊かさや潤いを求める、これまでにない文化志向の高まりがみられます。また、高齢化社会への移行とも相まって、生涯にわたり、日常生活の中で様々な文化活動に親しみ、実践していこうとする人々も増えてきています。

このような文化をめぐる人々の関心や意欲の高まりが、明日の「創造的活力にあふれ、明るく希望に満ちた」社会づくりのため、欠くことのできない原動力ともなることから、県民のみなさんがより一層文化活動に親しめる、環境の整備や文化の振興が必要とされます。

このため、本県教育委員会では、「文化活動の振興」「文化の伝承の充実」「文化施設の整備充実」を三本の柱として、発表機会の拡充等による文化活動の促進や、埋蔵文化財等の文化財の保護・保存体制の充実及び文化財の愛護と公開の推進による文化の伝承の充実並びに県立美術館、県立博物館等の企画展の内容の充実など、引き続きこれまでの施策事業の一層の充実に努めています。

特に、本年度においては、県民の文字への関心を高めるための「ふくしま文学のふる里発見事業」、芸術文化団体組織の育成強化を図る「芸術文化団体組織強化事業」、文化財に親しむ環境整備のための「県指定重要文化財等標柱設置事業」に着手するなど、地域に根ざした特色ある文化事業の実施に努めているところです。

また、県・市町村・文化施設相互間の連携の緊密化を図るとともに、諸外国との理解・友好を深め、本県の文化をより豊かなものにしていくための、文化の国際交流等の促進にも努めています。

こうした中で、前述のような文化振興の原動力として、従前より、多彩な文化活動を着実に、かつ積極的に展開している、本県の文化団体は多数ありますが、そのいくつかを紹介します。

 

福島県吹奏楽連盟

理事長 板垣忠直

 

福島県吹奏楽連盟は、現在加盟団体数二四三で、傘下にあるマーチング協会の加盟団体を加えると二六八の団体を擁する大所帯です。

結成は昭和三十八年。郡山市の音楽愛好者で当時福島県合唱連盟の理事長であった、三浦通庸氏を中心に結成され、今年で三十周年を迎えました。

メイン行事として開催してきたコンクールは、今年で三十回を数え、第一回の出場団体数は十五でしたが、三十回の今年は、地区予選も含めて二百四と大きな発展を遂げました。

昭和四十五年からは社団法人「全日本吹奏楽連盟」に所属し、理事長は法人の正会員となっています。

規約に「本連盟は全日本吹奏楽連盟の掲げる目的に即して、加盟団体相互の親睦と技術の向上を図り、併せて吹奏楽を通じて地方文化の向上に資するをもって目的とする」とうたっていますが、この目的を達成するため、年間に次の事業を行っております。

トップコンサート(春)

講習会(春)

吹奏楽コンクール(夏)

マーチングフェスティバル(秋)

アンサンブルコンテスト(冬)

マーチング指導者講習会(冬)

本連盟は、県内を県北、県南、会津、相双及びいわきの五支部とマーチング協会の六支部に分けており、それぞれの支部でも独自の事業を行っております。

本県の吹奏楽のレベルは、全国的に見ても高く、毎年実施される全日本吹奏楽コンクールや、アンサンブルコンテストの全国大会には、東北代表として、出場し、金賞、銀賞を受賞しております。吹奏楽コンクール東北大会への県代表は中学と高校部門はそれぞれ二団体(全国につな

 

 

 


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