教育福島0167号(1992年(H04)11月)-050page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

教育福島0167号(1992年(H04)11月)-050page


ふくしま施設の散歩道

白沢村ふれあい文化ホール

安達郡白沢村白岩字堤崎四九四−四四

〇二四三(四四)三一八五

この施設は、地域の民俗・歴史や美術資料の収集・保管・展示を通して文化の振興を図ることを目的に平成元年十一月に開館いたしました。

総面積は一、二階合わせて約八○○平方メートル。四つの展示室、二つの収蔵庫と研修室、読書コーナーを備えています。

展示室の一つは、白沢村の重要な産業であった養蚕関係資料を集め、「養蚕今昔展」として常設展示を行っています。蚕種屋で用いた種紙から催青器・マブシ・機織や養蚕信仰に関するものです。

他の三室は、個展・美術館移動展や村内の文化活動の紹介などの企画展示、各種美術団体展の会場としても利用されております。

また、展示に合わせた講演会・実技講座を開き、生涯学習の機会提供を行っております。

村の中央に位置し、安達太良山の眺望もよく、公民館・体育館・プールなども隣接しており、文化施設として恵まれた環境にあります。さらに、平成四年二月には、第十同県建築文化賞奨励賞を受賞しており、人と文化のふれあいの場にふさわしいたたずまいです。

交通

東北本線本宮駅から福交バス(赤坂線)でグランド前下車、徒歩三分

開催時間

午前九詩〜午後四時半

休館日

月曜日(祝日の翌日)年末・年始

二階企画展示室

二階企画展示室

会津只見考古館

会津只見考古館

南会津郡只見町大字大倉字窪田三三

〇二四一(八六)二一七五

窪田遺跡は縄文時代から弥生時代中期にかけての集落跡です。

この地域が県営ほ場整備の計画区域に入り、昭和五十六年に予備調査を行い、昭和六十年から六十一年にかけて本格的な発掘調査が行われ多くの貴重な遺物を検出しました。

なかでも再葬墓の発見は伊南川流域において最初であり、住居に近接している点では全国的にも珍しく貴重な遺構で、昭和六十二年三月二十七日福島県史跡に指定されました。

この地域一帯は、近くの伊南川の段丘面に位置し日照時間が長く、また川を遡上するサケ、マスや山にはクマ、カモシカなど多くの動物も生息し、原始時代の人々にとって恵まれた環境だったと思われます。

会津只見考古館は、この史跡と出土品を一体的に保存するため、指定区域を公園化すると共に、窪田遺跡の出土品や只見地方の考古資料を保存、収集、展示し広く活用する施設として建設されたものです。

おもな展示品は、首かざり、土器、再葬墓の復元模型、竪穴式住居の復元などがあり見学者を太古の時代にタイムスリップさせてくれます。

またこの施設を利用して、縄文土器づくりなどの体験学習や、研修などにも広く利用されています。

交通

只見駅から山口方面バスで大倉村中停留所前

開館時間

午前九時〜午後四時

休館日

月曜日(祝日の翌日)11月24日〜翌年4月19日

竪穴式住居の復元 竪穴式住居の復元

竪穴式住居の復元

再葬墓復元模型


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。