教育福島0168号(1993年(H05)01月)-008page
特集
平成4年度福島県公立幼稚園・小・中・盲・聾・養護学校
教職員研究論文入賞者決まる
応募総数82点 特選4点 入選8点
第二十二回福島県公立幼稚園・小・中・盲・聾・養護学校教職員研究論文に、県内各地区の教職員や学校から八十二点の創意に富んだ研究論文の応募がありました。
論文の審査は、各教育事務所及び義務教育課の予備審査を経て、去る十一月十三日(金)に、四名の審査委員の先生方によって行われました。
その結果、次の四点(個人三点、団体一点)が特選に選ばれ、十二月二日(水)に、自治会館において表彰式が行われました。
また、次ページの八名の先生方が入選に選ばれました。
〈特選入賞〉
○ 郡山市立金透小学校
(代表 校長 大河内宏通)
学習指導一般『学び育つ授業の探究』
−新しい学力観に立って−
○ 川崎潤(平田村立蓬田小学校教諭)
国語『言語事項を中心に据えて、豊かな言語感覚を育成する指導法に関する研究』
−新しい学力観に立った学習活動の展開−
○ 福士寛樹(川俣町立川俣南小学校教諭)
体育『めあてを持ち、進んで体力つくりに取り組む児童の育成』
−体操領域:なわを使う運動の教材化と評価の工夫の試みを通して−
○ 滝沢玲子(磐梯町立磐梯中学校教諭)
道徳『自ら考え、判断し、行動する力を育てる道徳教育』
−学級における指導計画に基づく学級経営を通して−
本年度は、児童生徒の学力の向上を目指し、学習指導要領の趣旨を生かし、基礎的・基本的内容の確かな定着を目指した研究に焦点を当てて募集したこともあって、基礎的・基本的内容の定着の指導や、個性を生かす指導の在り方、主体的に課題を追究させる方法等の研究論文や研究実践が数多くあり、今後の研究の深化が期待されます。
〈審査委員〉
樫村利道(福島大学教育学部教授)
庄司他人男(福島大学教育学部教授)
鈴木健一(福島女子短期大学講師)
小林四郎(元福島第一中学校長)
〈審査の観点〉
1) 研究の意図が明確で、主題は適切であるか。
2) 研究の対象が明確であるか。
3) 研究の計画及び内容が適切であるか。
4) 論旨が一貫しており、説得力があるか。
5) 必要な資料が精選され、整えられているか。
6) 結論の導き方は適切であるか。
7) 今後の実践に生かす手だてを講じているか。
〈審査講評〉
○ 「個性尊重」「一人一人を生かす」「基礎学力の定着」等、新しい指導要領の趣旨を踏まえた研究が多かった。
○ シャープな研究の切りこみをしている論文が多かった。