教育福島0168号(1993年(H05)01月)-013page
実践事例
1年 生活科 なかよしは いま(こうえんの あき)
学び育つ子どもの姿
○ 公園で遊んで楽しかったことや見つけたことを、自分なりの方法でみんなに知らせようとしている姿
○ 公園で見つけたものや友達の発表から、秋を感じている姿
これまでの活動
秋晴れの日、クラス全員で校庭でおにごっこやかくれんぼをしたら、「かくれるところが、ないよ」と言い出した。「は山こうえんがいいよ」「は山こうえんには、まつぼっくりがおちているんだよ」「いろんなあそぶものがあるよ」子どもたちの目が、とたんに輝き出した。そこで、館山公園をみんなの遊び場とし、それぞれが、「こんなことしたい」という期待を持って出かけ、思い思いの遊びをたっぷりと楽しんできた。
この実践から
公園で自由に遊んでいる中で、子どもたちは様々な秋と触れ合いをしている。「はっぱが、あきいろになったよ。」「バッタがいたよ」
そんな友達の気づきを共有することで、
「え、そんなものがあったの」「よーし、こんどは、ぼくも見つけるぞ」
と、次への活動意欲がかきたてられていった。
また、遊具での遊びは、その後の冬さがしの活動の際、「すべり台で、おしりが前より冷たくなったよ」という気づきへとつながっていった。
このように、体中で遊びに浸りきることが、季節の小さな変化や自然の営みを見付けることのできる目を育てる基礎を培うと考える。