教育福島0169号(1993年(H05)02月)-037page
企画展第1回
「安野光雅」展
−旅と遊びのふしぎな絵本−
会期4月17日(土)〜5月30日(日)会場県立美術館
絵本作家、安野光雅は1968年に「ふしぎなえ」でデビューして以来、「さかさま」、「ABCの本」、「天動説の絵本」など錯覚や位相幾何学(トポロジー)を駆使した絵本で知られています。そこに繰り広げられる知的なしかけと遊び心あふれる世界は、絵本の領域を子供のみならず、大人も楽しめるものへと広げました。
このような初期のいわゆる"不思議な絵"のシリーズにつづいて、日本国内各地やヨーロッパ諸国、アメリカなど世界各地を旅した。
際のさまざまな思いや思い出にもとづいた絵本が作られます。尾瀬や乗鞍の自然に思いを込めた「野の花と小人たち」、絵本による紀行といりた「歌の絵本」、「旅の絵本」など抒情性豊かな風景画のシリーズです。
本展は、これら安野光雅の絵本の原画から代表的な作品約270点を展示するほか、彼の考案したおもちゃやからくり絵などもあわせて展示します。大人から子供までじっくりとお楽しみください。
▲「安野光雅の画集」1977年より「わたしはしさくのとりこ」
▲「さかさま」1969年より
▲「蚤の市」1983年より
▲「安野光雅の画集」1977年より「ちきゅうのかげ」