教育福島0169号(1993年(H05)02月)-038page

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ふくしま施設の散歩道

いわき市アンモナイトセンター

いわき市アンモナイトセンター

いわき市大久町大久字鶴房一四七の二

TEL 〇二四六(八二)四五六一

いわき市は多くの著名な化石を産出する"化石の町"として日本の内外で知られています。特に市の北部から南部双葉郡にかけて双葉層群と呼ばれる約8000万年前の恐竜時代にできた地層が分布し、フタバスズキリュウや多種多様なアンモナイトが発見され学術的にも注目されています。いわき市はふるさと創生事業として、この化石発見地の大久地域のふるさとおこし、活性化を目的として海竜の里整備事業を実施してきました。この事業の一環として、いわき市アンモナイトセンターは建設されました。建設されるにあたり、当施設に立地する鶴房地区に分布する化石包含層の発掘調査が海竜の里発掘調査団により実施され、大型アンモナイトを中心とする化石が包含することが確認されました。当施設のユニークさは、化石を包含する地層を建物で覆い重要な化石を保存するとともに観覧に供し、地学教育の普及をするという点にあるかと思われます。傾斜した地層には多数の大型アンモナイトの殻が埋積しており、見る人に8000万年前の海底を彷彿させることでしょう。月に2度、館の隣に立地する体験発掘場で参加者を募り体験発掘を実施していることも当施設の二つめのユニークさともいえます。

郡山市立美術館 郡山市立美術館 郡山市立美術館

郡山市立美術館

郡山市安原町字大谷地一三〇の三一

TEL 〇二四九(五六)二二〇〇

平成四年十一月、郡山市立美術館が開館しました。郡山駅から東に約三キロ、阿武隈川を越えた緑豊かな丘陵地に建つ美術館からは、郡山市街から安達太良山までが一望されます。山々の陵線を思わせるように弧を描く大きな屋根、周囲の緑が映りこむように前面を覆ったガラスなど、自然と一体化することを意図して設計された建物です。

開館時における所蔵作品の総数は九五〇点余りを数えます。イギリス近代美術、日本近代美術、郷土ゆかりの美術、本(版)の美術という四つの柱をもって、作品の収集は今後も続けられます。二階の常設展示室やロピーなどでは展示替えをしながら、これらの所蔵作品を紹介してまいります。また一階の企画展示室では、国内ばかりでなく海外の作品にも接する機会を提供できるような、さまざまな展覧会の開催が考えられています。

一階にはまた、美術雑誌や専門書ばかりでなくビデオコーナーやコピーコーナーを備えた図書室のほかに、講義室、創作スタジオ、多目的スタジオといった施設があり、これらを利用して展覧会ばかりでなく、実技講座、講演会、映画会、コンサートなど多彩な活動をおこなってまいりますので、どうぞご期待下さい。


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