教育福島0170号(1993年(H05)04月)-034page

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生涯学習INFORMATION

現代的課題に関する学習機会の提供

生命と健康(エイズ)に関する学校開放講座について

−生涯学習課−

 

1はじめに

今日の我が国の社会は、急速な高齢化、国際化、情報化の進展科学技術の高度化等により、大きな変容を見せています。

このような急激な社会の変化に伴い、時代の要請する行動様式、価値観などが従来と大きく変化し、従来の考え方では、現実の課題に対応しにくくなっており、人々が充実した社会生活を営んでいくために、自ら進んで学び、身につけていくことが望ましい現代的課題が、数多く生じてきています。

現代的課題については、昨年7月の国の生涯学習審議会答申「今後の社会の動向に対応した生涯学習の振興方策について」の中で「現代的課題とは、社会の急激な変化に対応し、人間性豊かな生活を営むために、人々が学習する必要のある課題である。」とし、具体的な課題としては生命、健康、人権、豊かな人間性、家庭・家族、消費者問題、地域の連帯、まちづくり、交通問題、高齢化社会、男女共同参画型社会、科学技術、情報の活用、知的所有権、国際理解、国際貢献、開発援助、人口・食糧、環境、資源・エネルギー等が考えられるとしています。

生涯学習課では、現代的課題について、学習者が学習しようと思っても学習機会が少なかったり、学習課題として意識されにくい現状を踏まえ、人々がこのような現代的課題の重要性を認識し、これに関心をもって適切に対応していくことにより自己の確立を図るとともに、生涯学習の中で、自ら学習する意欲と能力を培い、課題解決に取り組む主体的な態度が養えるものと考え、いくつかの課題に関する学習講座を実施しているところですが、ここでは、特に多様な現代的課題の中から、高校生と地域住民とを対象として実施した「生命と健康(エイズ)に関する学校開放講座」を取り上げ紹介いたします。

2 生命と健康(エイズ)に関する学校開放講座

(1) 講座開設に当たって

講座開設に当たっては、次のような趣旨、講座内容等のもと実施いたしました。

・趣旨 高等学校及び専修学校の教育機能を地域住民に開放し、人々のエイズに関する正しい知識の普及に資するものとする。

・講座内容

1) エイズの現状に関すること。

2) エイズの予防に関すること。

・講師 開設する学校の教員、又は、学外のエイズに関する専門家。

(2) 講座実施概要

この学校開放講座は、平成5年1月から2月にかけて、県内の高等学校7校と専修学校1校で実施し大きな成果をおさめることができました。

(3) 講座実施の成果

講座終了後の受講生や講師等関係者の感想などをまとめると次のようになります。

 

 

 


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