教育福島0171号(1993年(H05)06月)-014page

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資料4 親子共同作業審議計画

 

1 研究の成果

 

1 研究の成果

 

1) 生徒の変容

ア、生徒は、学習への目的意識をもち、一人一人が自分なりのものの見方や考え方をもって意識的に取り組み、理解度もよくなってきた。その結果、学習活動の中でお互いの考え方を尊重し、認め合い、励まし合う雰囲気が生まれてきた。また、学級の中で自己の存在感を見い出し、生き生きと活動できるようになり、不登校生徒も全く見られなくなった。

イ、学級内には明るく和やかな雰囲気が醸し出され、学級の一員としての自覚が高まってきた。また、学級における道徳指導計画を基に、道徳の時間の充実を図ってきたことで、認め合う雰囲気と内面的な心情の深まりがみられてきた。

ウ、全校集会において、自信をもって発表したり活動したりできるようになり、意欲的に取り組む生徒が過半数を越え、上級生と下級生との連帯感も深まってきた。

工、日常生活指導においては、目標を意識した行動がみられるようになり、目標に向かって努力しようとする生徒が増えてきた。

オ、親子共同作業やお年寄りへのお便り活動や伝統芸能への参加等を通して、家庭や地域とのふれあいを深めることができた。

以上のような生徒の変容から、研究の見通しは有効であったといえる。

生徒は、自らの個性を集団の中で認められてはじめて自己の存在感を見い出すことができ、自主的に生き生きと行動できる。そのためには、よりよい集団づくりがいかに大切であるかが、この研究により確認できた。

2) 教師の変容

ア、全教師が、生徒指導の機能を生かした積極的な生徒指導の重要性を体験的に再確認できたことは最大の成果と言える。

イ、研究目標の具現を目指しながら共通理解の図り方を経験し、種々の指導法を実践的に身につけることができた。

 

ようになり、生徒と共に学ぶ指導・援助の在り方について考えるようになった。

 

ウ、生徒の主体的活動を保障する授業の在り方や集会活動を積極的に模索するようになり、生徒と共に学ぶ指導・援助の在り方について考えるようになった。

工、よりよい集団づくりを通して、教師と生徒及び生徒相互が認め合い励まし合う雰囲気づくりを常に心がけながら、一人一人を生かす学級経営の在り方について改善・工夫を加えるようになった。

 

2 今後の課題

 

(1) 生徒の自己の能力を高め、個性を発揮させていくために、さらに研修を深め、基礎的・基本的内容を重視しながら、個に応じた学習の推進を積極的に進めていきたい。

(2) よりよい生き方を追求していく生徒を育てるために、道徳の授業をさらに充実させていきたい。

(3) 学校週五日制の導入もあり、地域と共に歩む学校の在り方について、今後も内容の充実を図っていきたい。

 

 

 


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