教育福島0171号(1993年(H05)06月)-018page
研究仮説
○ 学習指導班
多様化する生徒に対して、教育課程の見直しや授業の工夫改善を図ることによって、学ぶ喜びを味わわせる授業が展開できると考えられる。
○ 進路指導班
ホームルーム活動における進路に関するテーマを精選したり、早期に生徒の自己理解を深めさせることによって、進路意識の高揚を図ることができると考えられる。
○ 生徒会活動班
各委員会の活動や生徒会行事を見直し、生徒会活動の活性化を図ることによって、生き生きとした学校生活を送らせることができると考えられる。
○ 学級活動班
ホームルーム活動を充実させ、望ましい集団活動を育成することによって、人間としての在り方生き方についての自覚を深めさせることができると考えられる。
○ 保健指導班
保健相談の充実を図り、生徒一人一人の自己管理を促すことによって、規則正しい健康的な生活を送らせることができると考えられる。
○ 生活指導班
学校における様々な実践活動を体験させることによって集団の一員としてよりよい生活を築こうとする自主的、実践的な態度を身につけさせることができると考えられる。
四 研究実践
〈学習指導班〉
(1)実践目標
授業の在り方の工夫を図る。
(2)実践内容
1) 教科会や校内研修の定期的開催従来随時行われていた教科会を、計画的・継続的に開催し、教科内の共通理解のもとに、学ぶ喜びを味わえるような、生徒の実態に応じた指導法について検討した。また、教務部が中心となって「授業研究の充実」を目標に校内での公開授業を立案した。
これまで校内研修は、主に初任者を対象にしていたが、今回これを改め、ベテラン中堅教師による模範的な研究授業も含めて十年・五年・三年・初任者と幅広い層の校内研修を実施することとした。特に分かる授業を目指して指導案の工夫に努めながら研究授業を実施した。実施に当たっては、教科間の不公平をなくすため、三年間で九教科全科目行うこととし、この二年間では、六教科を実施した。また、授業参観にできるだけ多くの教師が参加できるように時間割の工夫を図った。実施した公開授業の後には、必ず授業研究を実施することとし、相互研鑚に努めた。
平成3年度
「クラスの勉強する雰囲気」
平成4年度
「クラスの勉強する雰囲気」
2) 一教科一工夫
各教科が従来行ってきた授業を再点検し、生徒の能力、進路希望等の実態に応じた改善策を年度当初に設定した。教科の持つ特性(特徴)を生かしながら、教材の準備、授業の展開などに創意工夫をこらし、学習意欲の喚起に努めた。特に、学校生活への不適応を最小限にくい止めるよう最大の力を注いだ。
〈進路指導班〉
(1)実践目標
自己理解を深めさせ、進路意識の高揚を図る。
(2)の実践内容
1) ホームルーム活動のテーマの精選
ホームルーム活動において、各学年・クラスで進路指導関係のテーマがバランスよく取り上げられ