教育福島0171号(1993年(H05)06月)-019page
るよう、参考資料を作成した。進路指導を自己理解、価値観形成、進路情報、進路設計、総合チェックの五領域に区分し、各領域において基本的な進路指導の指標となるようなテーマを網羅的に資料に収めた。ホームルーム担任が取り上げる場合は、テーマの名称を適宜生徒が興味・関心を持つように言いかえて使うこととした。
また、進路指導部の活動として、進路的行事の実施要項の配布や、「進路通信」の発行を日常的に行い、ホームルーム活動における進路指導の一助とした。
2) 『進路自己理解ガード』の作成と活用
従来の進路相談票を基にその内容を改善して作成したもので、生徒が備忘録的に利用して自分の現在位置を確かめながら意識を高めていくためのものとして作成した。
主な内容は、一ページ=進路志望、二ページ=適性、三ページ=学力、四ページ=面接資料となっている。鉛筆で記入し、自由に加除訂正するものとした。ホームルーム担任は、生徒が見たり記入したりする機会をできるだけ多く持つように指導している。
また、このことに関連して、生徒が主体的に進路の準備を進める便宜を図るために、進路室の進路情報・資料を整備したり、入りやすく利用しやすい雰囲気づくりに努めた。
また、進路決定後の不適応をなくすために、三年生については新たに適性検査を追加実施し、また企業や上級学校の見学を一層推進した。
〈生徒会活動班〉
(1)実践目標
生徒会活動の活性化を図る。
(2)実践内容
1) 各委員会の目的意識の高揚と活性化
○ 毎週第二水曜日に定例会を開催した。
○ 活動内容の幅を広げて機構改善、委員会独自の工夫改善を図った。
○ 仕事の分担に連合制(縦割方式)を導入した。
主な委員会活動として
・ ホームルーム委員会
行事等への積極的参加を呼びかけ、また率先して行うことで、クラスの団結力を高め、よりよい雰囲気づくりを図った。
・ 風紀委員会
毎週金曜日を「ふれあいの日」と設定し、あいさつ励行日とした。
・ 報道委員会
壁新聞の工夫、特集号のアイディアとして、平成四年度は由緒ある小高町の歴史をわかりやすく紹介した。
・ 図書委員会
本をより身近なものとし、利用を高めるために、学級図書を開設した。全クラスに「希望図書注文書」を常備し、クラス図書委員が選定、自主的に管理運営に当たりながら責任を持って貸し出し業務を行っている。
・ 保健委員会
従来の衛生、広報、統計分野の保健活動に加え、全クラスがアサガオの管理をした。
・ 安全委員会
交通安全期間中に教職員とともに街頭に立ち、基本的交通ルールの遵守に努めたり、自転車点検を実施した。
・ 家庭クラブ常任委員会
定期的に駅前周辺の清掃を実施し、休業中には老人ホーム等への、ボランティア活動を実施した。
2) 生徒会行事の活性化と一人一人の自主的参加の促進
○ クリーンアップ作戦
昨年に引き続いて二度目の小高町内の缶拾いを全校一斉に実施した。