教育福島0171号(1993年(H05)06月)-021page

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講師 母子保健コンサルタント

荒   豊 先生

男女のからだや性の特徴について、また、妊娠や中絶などの生命の尊厳について感動的な内容であった。

○研修会2

講演「高校生の心とからだ」

講師 磐城共立病院心療内科長

松崎 博光 先生

多様化する生徒理解のため、心因性による「悩める高校生」に対し、「今、有効な手だては何か」について多くの実践例を示し、教師全員が同じ立場で結束して取り組む体制づくりの大切さを訴えた。

○研修会3

講演「しあわせしてますか」

講師 元相馬高等学校長

佐久間貞良 先生

PTA総会の後に、保護者、教師、生徒の三者が参加する講演会を設けた。それぞれの立場での考え方を理解するとともに、学校と家庭の連携の必要性を改めて認識した。

5)門頭指導

毎日、学年一名ずつ教師が門頭に立ち、服装、遅刻指導を行っている。また、朝のあいさつを交わすことによって生徒と教師の交流も深めている。

6) ノーチャイムウィーク

学校生活の中で生徒も教師も「チャイムが鳴ったら…」という主体性のない行動パターンが多くなっている。そこで、生徒、教師自らが時間を把握し、主体的に行動する意識を高めるため、チャイムを鳴らさない週を設け、実施した。

7) 奉仕(ボランティア)活動

一般生徒に対してボランティア活動への呼びかけをしたところ、六十名近い希望者があり、長期休業中に実施した。主な活動場所は相双地区内の老人ホームが大半であった。この間、教師も各ホーム等を訪問し、激励して回った。参加した生徒たちにとっては自己を見つめ、福祉の心を育むよい機会となった。

8) 学校説明会

地域の中学校に本校の教育方針や教育課程の内容を説明し、授業参観を通して本校の実態を理解するための学校説明会を実施した。

9) ワープロ教室

地域の中学生を対象にした「ワープロ教室」は第一回が小高中学校生徒四十七名、第二国が原町第三中学校生徒三十五名の参加を得て実施した。商業高校の特色を生かした中・高連携の一環としての活動は大いに好評であった。参加者の多くは三年生であり、この機会に商業高校に対する認識が深まり、本校を希望する中学生も増加しつつある。また、本校生にとっては日ごろ自分が学んでいるワープロの技術を中学生に教える機会を得て、指導的立場に立って、自分の知識技能を発揮する場を得るよい機会であった。

 

五 研究のまとめと今後の課題

 

(1) 研究の成果

この実践研究を通じて、学校全体として次のような変容が見られた。

1) 生徒の日常生活面から考察すると、問題行動を起こす人数・件数とも減少傾向にあると言える。

また、遅刻・欠席者や中途退学者が年々減っている。

2) 長期休業中におけるボランティア活動への参加は、生徒たちの中に新しい意識を生み出していると考えられる。

本校生の進路は事務系職への進出が多くなってきているが、ここ二年間は、看護関係や福祉関係の職場への進出が目立つようになった。これまでは、毎年一、二名程度であったのが、昨年度は五名、今年度は十名(希望者数)となっ

 

特別指導生徒の数推移

 

中途退学者の推移

 

中途退学者の推移

 

 

 

 

 


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