教育福島0171号(1993年(H05)06月)-036page
五、実践研究
1 研究の構想
交流を通して、「思いやりの心を育てる」ねらいを達成するために、実際にふれあう直接交流と交流だよりや作品交換等により間接交流を設け、交流の場を多くしました。
さらに、教科指導や道徳教育をはじめ、特別活動では、生徒一人一人に「思いやりの心の持ち方」を理解させ、その内面化を図りながら深化させるように工夫しました。特に、道徳教育では障害者の立場を知るための資料を多く取り入れて指導にあたりました。特別活動では、生徒会行事や学級活動で積極的に交流可能なものを計画立案して実践できるように工夫しました。
2 交流活動の実践
1) 交流活動実施までの手順
交流活動部からの原案を研究推進委員会で審議し、生徒交流実行委員会が実践計画を立案して実施するようにしました。
2) 交流活動の実際
本校では、学校行事や学級活動の授業を中心に実施しました。
一年次は、両校合同による校内球技大会や校外学習の芋煮会、校内文化祭の餅つき大会など、両校の直接交流に大変効果がありました。
二年次の、草花を植えようや、聾学校生徒による手話教室は、本校のほとんどの生徒が参加し、時間の過ぎるのを忘れて活発に交流していました。
さらに、スイカやメロンの収穫祭や芋煮会などは、一年次よりも一層活動が高まり、両校の生徒たちに和やかな雰囲気がみられるようになりました。
スイカの収穫情景