教育福島0172号(1993年(H05)07月)-034page

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研究実践<生活科>

〈基本主題〉一人一人のよさを生かし、自ら学ぶ意欲を高める学習活動の構想と実践

 

自分らしさを発揮し、たくましく活動する子どもの育成(生活科)

三春町立三春小学校

 

はじめに

本校では、「一人一人のよさを生かし、自ら学ぶ意欲を高める学習活動の構想と実践」を基本主題に、平成三年度から全職員で〈生活科研究〉に取り組んでいる。また、生活科の研究を通して得られる成果を他の教科へ生かしていくことをねらった〈接続・発展研究〉にも取り組んでいる。

《研究の年次計画》

○平成三年度 生活科の試行

○平成四年度 学習活動の広がりを追求

※自主公開(十一月)

○平成五年度 学習活動の深まりを追求

※小教研県大会(十月)

○平成六年度 活動の質の見取り

一、研究主題

自分らしさを発揮し、たくましく活動する子どもの育成

二、研究主題について(要約)

(一)『自分らしさを発揮する』こと

自分自身をよく知り、自分のよさを学習や生活の中に生かし、みんなで高まろうとする認識のもとに学習に取り組むこと

(二)『たくましく活動する』こと

1) 自信を持って取り組む

2) 元気よく取り組む

3) 多少の困難や失敗にもめげないでくじけずに取り組む

4) 自己を反省し、より高次の目標をめざして取り組む

5) 自分だけでなく友達も一緒に高まろうという気持ちで取り組む

三、研究の内容

(一) 活動のきっかけの工夫

1)子どもの思いや願いの取り上げ方とそのタイミング

2)活動のきっかけとなる場の意図的な構成

(二) 児童一人一人の思いや願いを生かす活動の構成と工夫

1) 学習活動が多様化することを基本に考えた学習形態の工夫

2) 学習内容・学習範囲・作業速度の個に応じた活動時間の保証

3) 子どもの活動が連続的に発展していく学習展開の工夫

4) 本校独自の『生活科活動プラン』の作成と改善

(三) 教師の援助・支援のあり方

1) 「待つ」場面と「働きかけの必要な」場面とを見極めた援助・支援

2) 間接的な援助・支援

3) 共感的な立場での援助・支援

(四) 学習活動を支える環境の整備(略)

四、研究の実際(抜粋)

〜三春の地域を生かす〜

(一)学習の場を教室から学区へ広げる『活動プラン』の作成

1) 『年間活動プラン』構成の柱

○第一学年→「お城山」を中心に

◎おしろやまこうえんであそぼう〔春・夏・秋・冬〕

時間(生+国5+体2+図2+児2)

○第二学年→「三春町」を中心に

◎町の中を探検しよう〔春・秋〕

時間(生+団3)+行事一日

2) 単元の活動プラン作成

3) 活動のまとまりの活動プラン作成

(二) 環境の構成

1) 生活科マップの作成

○お城山探検マップ

○三春町探検マップ

○川探検マップ○人材マップ

2) 生活科カレンダーの作成

○自然編○社会編

(三)学校の施設の活用

1) オープンスペースの活用

オープンスペースを活用した学習指導法の改善

2) 空き教室の利用

○プレイルーム○学習センター

○なかよしルーム

※学年合同あるいは活動的な学習に利用する

3) 飼育施設

○青空動物村

 

 

 


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