教育福島0172号(1993年(H05)07月)-046page
教育事務書発
〈わたしの学校・ぼくらの活動〉
いわき教育事務所
〒970 いわき市平字梅本15 TEL(0246)22-4111(代)
生活科「あそぶものをつくろう」(大きなふくわらい)
〜むかしのお正月あそびをしよう〜いわき市立平第一小学校
ぼくらの友達 岩手にも
〜学校間交流活動〜
いわき市立小名浜第二小学校
本校が岩手県盛岡市の南、紫波郡矢巾町立煙山小、徳田小、不動小学校の三校と学校間交流を始めて本年度で五年目を迎えました。
矢巾町は、ふるさと創生事業に人材育成を掲げ、町内の小・中・高校と他県の学校との交流を積極的に推進しています。
同町は、内陸部にあり純農村地帯。気候も温暖で学区に国際貿易港小名浜港を擁するなど、気候や風土が対照的な本校が交流校に、矢巾町教育委員会の要請といわき市教育委員会の推薦により選ばれたわけです。
まず交流は、毎年九月上旬、矢巾町の三つの小学校五年生の代表児童五十名が本校を訪問します。
全校生による歓迎の集い、昼食会の後、本校五年生と一緒に小名浜港や海岸施設等の見学、海岸で磯遊びをして帰校。夜は本校児童宅に二人組になってホームスティ。近隣の五年生も参加して夕食を共にし、団らんやゲームをして交流を深めます。
徳丹太鼓を披露する徳田小の児童
翌朝は、地区の登校班の児童たちと一緒に登校。授業参観後、五年生中心の交流会で、学校紹介やゲーム、郷土芸能披露、メッセージ交換、感想発表等を行って友情をより一層広めます。全校生による別れの集いを最後に、訪問児童たちは、一年後の再会を約束して本校を離れます。
十月中旬頃、今度は本校の六年生全員が矢巾町の三つの小学校に分れて訪問します。
一連の歓迎行事の後、訪問先の六年生と一緒にもちつきやみずき団子づくり、りんご狩り等の豊かな体験活動や南部鉄器工場、徳丹城跡、町歴史資料館の見学学習など。
夜は訪問先児童宅に二人組でホームステイ。文通相手の家に宿泊できて喜ぶ児童、南部の曲り家に泊った児童、おばあちやんから岩手の昔話を聞いた児童など、各自、貴重な体験や人情味あふれる温かいもてなしに児童の感激は高まるばかりです。
この学校間交流がもとで今でも文通し、家族ぐるみの交際を続けている家庭もあります。県境を越えた交流を通して将来を担う児童が広い視野と豊かな心を持った人間により成長されるよう願っているところです。
いわき市の特色を説明する小名浜二小の児童