教育福島0172号(1993年(H05)07月)-047page
わたしの学校・ぼくらの活動
雪国での生活体験
いわき市立豊間小学校
西会津町の奥川小など六つの小学校との交流会を始めて、今年で三年目を迎えます。交流会は毎年夏と冬の二回行っています。
今年の二月には「雪国まつり」に招待を受けて、五、六年生百六名が一泊二日の日程で交流会に参加しました。
到着そうそう三十センチメートルを越える雪に歓声をあげ、さゆり公園で行われた「雪国まつり」では、「ごっつおまつり」や「だんごさし」と、雪上運動会など雪国ならではの催しものを体験しました。
また、約五十軒の家庭においてホームスティを行い、心のこもった温かい歓迎を受け友情を深めました。
いわきでは味わうことのできない冬の大自然、雪国での生活に驚きと感動の連続でした。
この交流会での体験が今後の生活に生きるものと思います。
武道を学び、楽しい生活に
いわき市立小名浜第一中学校
本校は、文部省より武道研究の指定を受けています。「礼節を重んずるたくましい生徒」を研究主題に掲げ、柔道の授業を中心に学校教育活動全体を通して推進しています。
その授業は、男女共に柔道着に着替え、礼法を重点に競い合う喜びを味わえるように工夫しています。更に身につけた規律と礼儀を生活に反映させるため、朝のあいさつ運動や全校集会の活性化に積極的に取り組んでいます。昨年十一月には推進の一貫として金メダリスト古賀選手を迎え全校武道集会を開きました。
「あきらめからは何も生まれない。」古賀選手のこの言葉は、今も生徒会活動の糧となっています。
今後も、武道指導から望ましい人間関係を育み、生涯運動に親しむ態度の育成に努めたいと思います。
地域性を生かした学校行事
いわき市立入遠野中学校
本校は山間部のへき地校ということもあり、学校の教育活動に対する地域の関心は非常に高く、特に学校行事は家族の絆や地域としての連帯感を深める場にもなっています。
学校では、地域の伝統や文化を生徒に体験させることで、地域に根付いた人間としての生き方の自覚を持った生徒を育成しようと、昨年の文化祭において「じゃんがら」を取り上げてみました。生徒や保護者の反応も非常に好評で、それまで学年が上がるにつれて自分達の地域に関心が薄くなる傾向にあった生徒達が、地域のよさを再発見しようとするきっかけにもなりました。
今回の文化祭を通して、地域の伝統的芸能を取り上げることにより、生徒一人ひとりが「入中生」であるという誇りと自覚を持つようになってきたことは、大きな成果であると大変うれしく思っています。