教育福島0175号(1993年(H05)11月)-033page

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瀬谷よしの

最後に、本会の組織について紹介しておく。今年五月、総会において役員改選があり、会長千葉親之(会津)、副会長波汐国芳(福島)阿部良全(いわき)鈴木結志(郡山)、事務局(局長栗城永好、会計小田切郎、広報星陽子)、監査芳賀勇浜喜美子、常任委員四十七名(県北・県中・県南・会津・浜の各地より)それに顧問八名の陣容に決定した。会員は年々増加の一途をたどり、現在五七〇名である。

 

福島県民謡連盟

 

事務局長 竹下義昭

 

福島県民謡連盟は、県内の民謡の研究を行い推進し、会員相互の向上と親睦を図り福島県の民謡の発展に寄与することを目的に昭和五十三年八月十二日に、アマ・プロを問わず各市町村又は文化団体が民謡活動を行っていると認め、発表会、大会等を開催し、営利を目的としない団体を条件に県内からなる八八団体の加盟で結成された。初代会長には民謡とは無関係の派閥のない元県教育長の佐藤光氏が選ばれた。

最初に昭和五十四年連盟結成を記念し、伝承と普及のために会員からの民謡の録音をもとに採譜し、解説づきの「福島県民謡全集」一万部の出版を行う。

翌年の六月、文化庁主催「日本民謡まつり」国立劇場に出演。八月には当連盟が初めて主催し民謡全集出版記念として「福島県民謡全集できるまで展」と唄の会を同時開催、名称を「福島県民謡の祭典」として今日に至っております。開催日も三月の第四土・日曜日とし、土曜日の午前中には常任理事会総会等を開催することにしております。

昭和五十七年には加盟団体が激増し二八六団体となり会員総数が四六万人を越えた時もありましたが現在では一六八団体になっております。

昭和五十八年からは各団体の代表者を理事として、その理事と県内の民謡愛好家の謡を録音しテープにおさめ、民謡の普及と伝承のために永久保存する活動も行っております。又、この頃からはマスコミ各社から企画や催事の後援、共催の依頼が相次ぎ、各市町村からは県大会、全国大会といった民謡の伝承と普及、地域の活性化等をねらった催事の後援、共催、企画にまで参画するようになりました。今現在では「いわき民謡大賞全国大会」「相馬流れ山全国大会」「相馬民謡全国大会」「会津磐梯山全国大会」「伊達民謡選手権全国大会」「三春甚句全国大会」「会津民謡全国大会」等の大会が開催されております。

昭和五十九年に入り当加盟の会津の遠藤幸一、遠藤七郎ら、信達の佐藤文男らの民謡グループが相次いでブラジル移民の慰安を行った。それが縁となって、昭和六十三年にブラジル移民のための福島県人会館が落成。在伯福島県人会創立七十周年記念の祝賀式典に連盟が文化使節団として招聰され坂脇尚基を団長として六団体が参加させていただき国際文化交流に貢献できたと思っております。又一方、文化庁からは福島県内の発堀民謡の調査、全国民謡まつり等の協力依頼があり調査協力も行い杉本栄夫らが歌舞伎座へ出演いたしました。

昭和六十年に、やっとのことで県芸術文化団体連合会に入会が認められ、当連盟も県内を六支部制にして県して県芸術祭主催行事に「ふくしま民謡のつどい」として参加させていただいております。又同年「福島県民謡の祭典」も民謡の向上を図り県大会以上による優勝者大会、支部は六支部対抗戦と致しました。

昭和六十一年からは毎年国民文化祭に推薦をいただき大島はる、小湊美鶴、猪俣武、坂脇尚基、杉本栄一、吉田桃媛、五十嵐咲子、阿部市郎、坂本霊光らが参加させていただいております。

平成二年六月にはアジア民族芸能祭いしがき90に会津支部の遠藤幸一らが国際親善に参加、又一方、県女の吉田桃媛らはブラジルに福島県の民謡で県内で唄われていない民謡の発掘に調査親善旅行を行う。

平成四年にブラジルから再度在伯福島県人会創立七十五周年記念に文化使節団の招牌を受け吉田桃媛を団長に、ブラジルで発掘した福島県民謡を下に県内の懐しい民謡をプログラムして親善と文化交流をしてまいりました。

以上のように福島県民謡連盟は弛みない努力を重ね福島県民謡の普及と伝承を怠らず県内の会員を始めとする民謡愛好家の録音を今

 

 

 

 

 


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