教育福島0176号(1994年(H06)01月)-008page
特集
平成5年度福島県公立幼稚園・小・中・盲・聾・養護学校
教職員研究論文入賞者決まる
応募総数81点 特選4点 入選11点
第二十三回福島県公立幼稚園・小・中・盲・聾・養護学校教職員研究論文に、県内各地区の教職員や学校から八十一点の創意に富んだ研究論文の応募がありました。
論文の審査は、各教育事務所及び義務教育課の予備審査を経て、去る十一月十二日(金)に、四名の審査委員の先生方によって行われました。
その結果、次の四点(個人三点、団体一点一が特選に選ばれ、十一月二十二日(月)に、自治会館において表彰式が行われました。
〈特選入賞〉
○ 久保和子
(安達町立下川崎小学校)
国語『豊かな感性を育て一人一人のよさを生かす表現活動』
−詩の指導を通して−
○ 小名浜東小学校
(第五学年代表飯塚 一雄)
算数『算数科において自力解決できる児童を育てる指導』
−ティーム・ティーチングを生かして−
○ 齋藤泰文
(磐梯町立磐梯第一小学校)
道徳『道徳的心情が育つ手応えのある道徳の指導はどうあればよいか』
○ 八代之宏
(郡山市立富田小学校)
特別活動『地域に根ざした環境教育の試み「身近な環境への関心を高めるクラブ活動」』
−科学クラブの活動を中心として−
本年度は、新しい学力観に基づいた指導と評価の在り方を求め、一人一人を生かす指導を意図した研究に焦点を当てて募集したこともあって日頃の継続的実践的に累積した研究の中に一人一人の児童の変容を重視した研究論文や研究実践が数多くあり、今後の研究の継続、深化が期待されます。
〈審査委員〉
中村嘉男(福島大学教育学部教授)
庄司他人男(福島大学教育学部教授)
小林四郎(元福島大学第一中学校長)
椿薫(元福島第四小学校長)
〈審査の観点〉
1) 研究の意図が明確で、主題は適切であるか。
2) 研究の対象が明確であるか。
3) 研究の計画及び内容が適切であるか。
4) 論旨が一貫しており、説得力があるか。
5) 必要な資料が精選され、整えられているか。
6) 結論の導き方は適切であるか。
7) 今後の実践に生かす手立てを講じているか。
〈審査講評〉
○ それぞれの立場、条件の中で課題を適切に捉え、新しい学力観に基づく指導により成果を挙げている研究が多かった。
○ 研究要素の分析をよく行い、観察や調査、検査等の結果が研究に生かされ児童の変容を重視している論文が多かった。