教育福島0176号(1994年(H06)01月)-019page
すべてを大切にしょうとすること
………生命の尊さ(観点3))
(2) 主題設定の理由 (略)
(3) 指導計画 (略)
(4) 検証授業案
1)主題名生命の尊さ
死の厳かさ…検証授業1
生命の尊さ…検証授業2
2)本時のねらい
○ 死に直面しながら最期まで生き抜いた人々に対する自分の感じ方をみつめさせる。
○ 赤ちゃんのもつ様々な力を知り、生命の尊さについて自分の考えをもたせる。
3)授業仮説
「生命の尊さ」についてその指導を学級における指導計画で基盤にして行い、さらに道徳の時間の指導で、指導のプロセスそ明確し、資料の自作・改作や提示を工夫した授業を行えば、道徳的心情を育てることができるであろう。
道徳的心情が育つステップにつながる道徳の時間の指導のプロセス
・指導のプロセスの明確化
・資料の目作・改作、掲示の工夫
・書く活動道徳的心情が育つステップを基盤にした評価
・内容項目別の道徳性の評価
・児童一人一人の変容
4) 指導過程
(三) 検証授業の実際と考察
(1) 検証の観点と指導の概要
1) 道徳的心情が育つステップにつながる道徳の時間の指導のプロセスが明確になったか。
検証授業1・2ともに、児童の既成概念を崩し、驚きを与えるような資料を通して、自分の考え方や感じ方を問い直す発問や活動によって、資料の事柄や中心人物に対して、尊敬の念、親しみ、同化、憧れを抱かせるという指導のプロセスを考えた。
検証授業1では、末期ガンの患者が穏やかに死を迎えるためのホスピス病棟での最後の日々を取材した番組を資料として活用した。この資料を通してガン=死=弱って動けない、ひどい痛みという印象が一掃され、大きな驚きを感じていた。そして、死=不幸というこれまでの感じ方から、そうではない場合もあるのではと自分に問い直していた。さらに、登場人物と同化して、その気持ちを想像していた。検証授業2では、赤ちゃんが生まれる前から様々な力を発揮していることを、出産前から生後一ヵ月まで取材した番組を資料として活用した。何もできないと思っ
資料1
資料2 他領域での指導の時期と内容項目 第4学年2組