教育福島0176号(1994年(H06)01月)-020page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

ていた赤ちゃんの本当の力を知り、驚きを感じていた。また、「すごいな」と尊敬の念も表していた。

2) 児童の道徳的心情を育てるための資料の自作・改作や提示の工夫がなされたか。

(ア) 視聴覚教材を活用したことによって、資料の内容を鮮明に感じとらせることができたか。

検証授業1・2ともに、録画した番組を本時のねらいに合わせ、二十分以下に編集した。映像とナレーションと雰囲気を醸し出す音楽との効果によって熱心に視聴し内容をよく理解していた。

(資料4)

(イ) 書く活動を取り入れることで、自分の感じ方を問い直させることができたか。書くことを通して、自分の感じ方と向き合うことができ、他の考えとの比較をすることもできていた。検証授業2では赤ちゃんクイズを行い、資料を視聴する時に確かめていくという方法を取ったため、全員が熱心に視聴していた。

3) 「学級における指導計画」を基盤として他領域との関連が図られたか。

(ア) 「学級における指導計画」を作成したことで、道徳の時間と他領域での指導の内容が明らかになったか。

「学級における指導計画」をもとに、「内容項目別指導計画」を作成し、他領域での指導の場と観点を定め、指導の内容を明らかにした。

(イ) 道徳的心情が育つステップを基盤とした評価の方法が明らかになったか。

指導の場と観点に照らして、評価の視点を定め、適切だと思われる評価の方法を選んだ。なお、その結果を、「道徳性の評価」にまとめるとともに、道徳的心情が育つステップを基盤とした児童一人一人の道徳性の変容をとらえるのに活用した。

(2)考察

1) 学級の特性を活かし、他領域との関連を考慮した学級における指導計再を作成する。

(ア) 学級における指導の全体計画

学校の道徳教育全体計画を学級化した計画は、学級経営の柱となった。

(イ) 他領域での指導時期と内容項目

指導時期を明確にしたため、計画的な指導と評価に取り組むことができた。

(ウ) 内容項目別指導計画

十八項目全ての指導計画を作成するのには一学期末までかかってしまった。本研究で取り上げた3(2)の指導計画は六月当初に作成したので、計画に沿った実践ができたが、作成の遅れた内容項目については指導時期を逃してしまったり、指導内容の検討を十分にしないまま実施してしまったりしたものもあった。

(エ) 道徳性の評価(資料5)

内容項目別指導計画により、道徳の時間、特別活動、その他の教育活動の場での指導の観点とねらいが明確になっているので、計画的に評価を行うことができた。しかし、内容項目別指導計画の同様に、作成時期が遅れるという問題が残った。

2) 道徳的心情が育つという手応えのある指導の工夫を図る。

(ア) 道徳的心情が育つステップにつながる道徳の時間の指導のプロセスの明確化

 

資料3

平成5年度内容項目別指導計画 4学年2組

資料4

 

資料4

 

 

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。