教育福島0177号(1994年(H06)02月)-026page

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平成6年度事業概要

−研究・研修の充実を目指して−

教育センター

 

はじめに

教育センターでは

・教育関係職員の研修

・教育に関する専門的・技術的事項の調査研究

・情報処理教育

・教育相談

・教育に関する図書及び資料の作成収集及び活用

に関する事業を行っています。

教育センターでは、県第四次長期総合教育計画に基づき、学習指導要領の「新しい学力観に基づく学習指導の在り方」「個性重視の教育の推進」等を踏まえて事業を実施し、研究・研修の成果を県内小・中・高等学校の教育実践に生かせるよう努力します。

事業概要は次のとおりです。

 

一、 研修事業

平成六年度福島県公立学校教職員現職教育計画に基づいて教育センターで実施される研修は、基本研修と専門研修があります。各研修では、新学習指導要領に基づき、内容を工夫して一層の充実を図ります。

(一) 基本研修

基本研修は、新任教員対象の初任者研修、教職経験五年を経た教員対象の経験者研修1)、教職経験十年を経た教員対象の経験者研修2)があり、いずれも該当者全員が二泊三日の日程で研修します。

研修内容は教科指導を中心に、教育相談・情報処理教育などを組み入れています。新しい学力観や評価観に立った内容を、講師の講話・講義や実技.演習、そして研究協議等を通して研修します。

1) 初任者研修

この研修は、教員としての基礎となる教職教養と実践的指導力を深め、資質の向上を図ることを目的とします。六年度予定者は次のとおりです。

○小学校 三班編成 二四〇名

○中学校 二班編成 一五八名

○高等学校 二班編成 一七二名

2) 経験者研修1)

この研修は、教科等の指導力や生徒指導に関する指導力の深化を図るとともに、職務遂行能力の向上を図ることを目的とします。六年度の予定者は次のとおりです。

○小学校 四班編成 四六六名

○中学校 三班編成 三一三名

○高等学校 二班編成 二一六名

3) 経験者研修2)

この研修は、教育全般にわたる広い視野に立ち、教科経営や校務分掌のリーダーとしての力量の向上を図ることを目的としてます。六年度の予定者は次のとおりです。

○小学校 三班編成 三五八名

○中学校 二班編成 二一五名

○高等学校 一班編成 七三名

(二) 専門研修

教育センターで行う専門研修は専門研修2)と3)があり、教科等の指導力の深化や専門性の向上を図ることを目的とし、実施します。研修内容・日程は講座によって異なりますが、講師の講話・講義、実験・製作・演習や研究協議等を通して研修します。

平成六年度には、情報処理講座の一部を整理集約するとともに、社会の変化に対応した教育の充実を図るため、「国際理解教育講座」「学校カウンセリング講座」「学校カウンセリング運営講座」(校長対象)の三つが新設開講されます。

1) 専門研修2)

この研修は、実験・実習・実技・演習を伴う教科、道徳.特別活動、生徒指導.教育相談、情報処理教育を中心に実施します。

六年度は、校種共通十一、小学校五、中学校四、高等学校一五の合計三五講座で、一五六〇名を対象に行います。

2) 専門研修3)

この研修は小・中・高校共通で、教頭対象の学校経営A講座、教務主任等対象の学校経営B講座、中堅教員対象の教育研究法講座の三講座があります。いずれも三期にわたる延べ十日間の継続研究を主とした研修で、合計九八名を対象に行います。

 

二、 研究事業

教育センターの研究事業は、これまでは部単位に取り組む「プロジェクト研究」及び個々の所員が取り組む「個人研究」の二つの体系により推進してきましたが、六年度からのプロジェクト研究は当センター全体で取り組む研究とし、本県が当面している教育課題を踏まえて研究課題を設定し、先導的・専門的に追求していくことを目指しています。

平成六年度は、次の四つの課題を取り上げプロジェクト研究を推進していきます。

(一) 「学力診断テスト研究開発」

新学習指導要領の趣旨を踏まえて児童生徒一人一人の個性や能力の尊

 

 

 


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