教育福島0177号(1994年(H06)02月)-031page

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(二) 毎日の給食時間を通して、進んで活動し協力する児童をほめたたえ、活動のその場その場で助言等を与えることにより、楽しい給食活動をめざす児童の自主的な取り組みが見られるようになった。

(三) 児童が自分の健康を考えた食事に関心を持ち、勤労・奉仕・協力・感謝の気持ちを持って、主体的に給食活動に取り組むための題材を開発して指導にあたってきた。家庭科や保健などの教科で得た知識を、また、道徳や特別活動で得た実践意欲を実際に生かす場として給食活動が行われ、思いやりの心を育てる楽しい給食となった。特に、「献立に基づいた指導計画」は、毎日の給食指導に非常に有効であった。

(四) 給食の時間にふさわしい環境の整備や雰囲気作りを工夫してきた。その結果、正しい栄養知識や食事のマナーを身に付け、楽しい雰囲気の中での給食を通して、思いやりの心を持って活動する児童が増えてきた。

(五) ふれあい給食や友達給食、ミニバイキング等、児童が喜ぶ給食活動の形態や献立・調理の工夫に努めてきた。その結果、給食を心待ちにする児童が増え、楽しい給食活動が展開されるようになった。

(六) 保護者を対象とした給食試食会の実施や、通信を通した啓蒙活動により給食に関心を持つ家庭が増え、学校と家庭、さらには地域との連携が生み出された。

 

研究の構想

五、今後の課題

 

五、今後の課題

(一) 給食の時間における児童の活動については、児童の発達段階を考慮し、教師の手を離れた自主的な活動がさらに拡大するよう見守っていかなければならない。

(二) 給食の形態や献立・調理の工夫に継続して取り組み、児童の意見や要望を取り入れながら楽しい給食のあり方について研究を深めていかなければならない。

(三) 学校と地域、家庭との連携については、保護者の要望を生かして共に給食のことを考える方策について模索し、さらに深めていきたい。

 

献立に基づいた指導計画

 

 

 

 


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