教育福島0178号(1994年(H06)04月)-017page

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察しました。

 

1)学校不適応の状態に関して

 

2 学校不適応意識に関して

 

2 学校不適応意識に関して

A群を見ますと、「はい」「時々」を合わせてパーセントの高い質問肢は次のようになります。

 

2)学校不適応意識に関して

 

2−2「学校のことを考えると、気持ちが沈むことがありますか」

 

2−4「友達の目やうわさが気になることがありますか」

 

2−4「友達の目やうわさが気になることがありますか」

 

3 自己イメージと集団イメージに関して

 

3 自己イメージと集団イメージに関して

 

3)自己イメージと集団イメージに関して

 

1−5「学級の仲間からどう見られているか気になりますか」

 

1−6「学級の人からよく思われようと無理して行動していますか」

 

1−6「学級の人からよく思われようと無理して行動していますか」

 

4 学校不適応の場面・理由・解決方法に関して

 

4 学校不適応の場面・理由・解決方法に関して

 

4)学校へ行きたくないと強く思う場合

 

5−1「友達からかげ口を言われていると感じる」

 

5−12「学校で負担に感じる役割がある」

 

5−12「学校で負担に感じる役割がある」

 

5 生徒が持っている価値観に関して

 

5 生徒が持っている価値観に関して

 

5)生徒の価値観に関して

 

価値に関するA群・B群・C群の比較

 

す割合が大きい生徒に見られる傾向を、次のようにとらえることができました。

 

以上の結果をもとに、分析した結果、学校不適応の状態を示す割合が大きい生徒に見られる傾向を、次のようにとらえることができました。

○ 友人や教師からどう見られているかを気にし、無理して行動しており、望ましい対人関係が築けないでいる。

○ 自分に自信の持てるものがありながら、集団の中では思ったように行動できず、葛藤、不安を抱いている。

○ 多様な価値観が見い出せず、心の柔軟性を持てないでいる。

○ 学校生活全般に無気力感が漂い、意欲が停滞している。

四、研究の成果

調査・分析によってとらえられた内容から不適応状態にある生徒に対して、どのような教育相談的な援助を差しのべていったらよいかを考察し、次のような望ましい方向性を明らかにすることができました。

○ 相互受容、相互支持の中で、生徒同士が信頼関係を深めていけるよう環境と個の「調整」の場面を確保し、人間関係を醸成する指導援助

○ 自分に対する気づきを深め、集団の中で自己表出が促進される環境と個の「構成」に向けた指導援助

○ 教師自身の多様な価値観に基づいて、生徒一人一人の個性が発揮できるような活動の場を重視し、学校生活に多様な価値観を見いださせる指導援助

○ 生徒の話に耳を傾け、生徒の悩みを教師自らのものとして共感的に受けとめ、生徒一人一人の内面を理解しようとする個に応じた指導援助

次年度は、今年度の研究成果を踏まえ、集団・対人への適応意識や個の持つ適応力を高めるために、環境と個の「調整」「構成」に向けた指導援助の試案を模索していきます。

 

 

 


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