教育福島0179号(1994年(H06)06月)-028page
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では、学ぶ喜びだけでなく、教える喜びも分かち合える。一人の向上が全体の向上へ、全体の向上が一人の向上へとつながる。私は、すばらしい講座へ参加しているんだな、と実感しました。
また、開放講座を通じて、改めて考えさせられることもあった。一つには、個人指導の難しさ。二つめには、「待つ」ことの大切さ。社会人を教えることによって、今まで生徒に対して甘えていたところが明らかになった。自分自身を反省するいい機会だったと思う。
今年も開放講座の始まる季節になった。今年はワープロ講座に二十二名の希望者が集まっていますよ、と担当の先生から先日言われた。今年で十一年目。生涯教育の一環として、完全に地域に根付いた本校舎の開放講座。今年は、私にどのような驚きを与えてくれるのか楽しみである。
(県立安積第二高等学校須賀川校舎教諭)
ふくしま国体への思い
佐藤実智子
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第五十回国民体育大会は、平成七年「ふくしま国体」として、四十二競技が福島県全域三十八市町村で開催されます。
「友よ、ほんとうの空にとべ」というスローガンも、すっかり県民の中に浸透しました。
各開催地区では、会場の整備はもちろんのことながら、大会に備えてのリハーサル大会も予定され、競技役員や補助員などの運営体制も万全のものになりつつあります。
教職に就いて十六年が過ぎますが、今回のような全国レベルの大会が実施される機会に、競技役員として参加できることをとてもうれしく思っています。
ふくしま国体で私が役員として参加する種目は、新体操です。
現在では、オリンピックや世界選手権などのテレビ放映や新聞などで試合の紹介がされるようになりました。一般の人達にも、新体操とは、
「手具を持って行う体操」とわかってもらえるようになってきました。
新体操と私が出逢ったのは中学生の時です。手具を持って演技する「めずらしさ」もあって練習をはじめました。先輩達の『県大会優勝』という実績も魅力的だったのかも知れません。
高校進学後も、新体操の楽しさが忘れられずに競技を続けることになりました。そんな時の目標は県大会の上位入賞、東北大会出場でした。夢中になって練習したこともなつかしい思い出になりました。
そんな多感な中、高校生時代に先生方にめぐまれ新体操を教えていただきました。その時の先生にあこがれて、私は教職に就きました。教師になってからは部活動を通して、努力する、頑張ることの大切さを生徒から教わりました。
ふくしま国体には、各県の代表として、選手達が今までの練習の成果を競い合うことになります。持てる力を十分に発揮できることが、結果につながるわけです。
会場となる福島県の役員として、選手達が安心して、のびのびと競技できる会場づくりや大会の運営をしなければならないと思っています。「良い大会だった」と言われるように、新体操の競技の役員として、残された一年間を準備体制に力を入れていきたいと思っています。
(いわき市立中央台北中学校教諭)
教育をたのしむ
芳賀祐司
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教師としての楽しみは、誰もが、立派に成長した生徒の姿を見ることであると思う。私にとっても、それは同じことである。
今春高校を卒業した部活動の教え子が、ほぼ全員、私を訪ねてきた。あいにく私は都合が悪く会えなかったが、机上に全員からのメモがのっていた。
「私は東京の私立短大に行きます。花の女子大生としてがんばります。」
「僕は床屋の修業に行きます。八年ぐらいしたらもどってきます。」と、進路先などが自由に書かれていた。
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