教育福島0180号(1994年(H06)07月)-035page

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生まれる直前の胎児(胎盤、羊水の重さを含めて約五キログラム)のモデルを石膏で作り、その重さを体感させようとする教材です。

モデルを体につけ、歩いたり、寝たりして、その重さを体感した児童は、母親の体内にいたときの自分を想像し、母親の苦労を感じていたようです。児童からは、モデルを使うととてもわかりやすい、モデルが柔らかいともっとよい、などの感想が出されました。

(2) はりつけ法による地層モデルづくり

この教材は、実際の地層から構成物を採取してベニヤ板にはりつけ、地層を再現するものです。

実際に土を手に取り、モデルを作製していく過程で、粒子の特徴や重なり方など、きめ細かい観察ができました。また、児童の中から、立体的なモデルを工夫すればもっとわかりやすいのではという意見が出されました。

 

土をベニヤ板にはりつけている児童

土をベニヤ板にはりつけている児童

 

(3) 栄養バランス君

てこの原理を利用し、栄養のバランスの状態を視覚的にとらえようとする教材です。

人形の傾き加減から、栄養素の何が不足か、見てすぐにわかるので、献立の修正に関心を持って取り組みました。

 

栄養バランス君を使って献立を修正している生徒

栄養バランス君を使って献立を修正している生徒

 

(4) アンケートを集計して報告書を作ろう

この教材は、アンケートのデータをもとに、その集計、整理、グラフの作成、さらに報告書の作成まで、一連の情報処理をワープロ、表計算、データベース等の機能を有した統合型ソフトウェアを利用し、コンピュータを活用して行うものです。

生徒からは、思い通りにコンピュータを使うことができてうれしかった、もっと別なデータの処理をやってみたい、などの感想が出されました。

 

ワープロのソフトウェアにグラフを取り込み報告書を作成した画面

ワープロのソフトウェアにグラフを取り込み報告書を作成した画面

 

三 まとめ

授業での児童生徒の反応や諸調査の結果から、開発した教材は児童生徒の創造性を高めるために成果をあげることができました。

研究の詳細については、平成五年度当センター研究紀要をご覧ください。

 

 

 


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