教育福島0180号(1994年(H06)07月)-042page

図書館コーナー

県立図書館満10歳を記念して(〜10年間をふりかえって)

　

昭和五十九年、福島市森合に移転新築した県立図書館も、今年の七月二十二日で満十歳を迎えます。

この間県民の皆さんの本棚として、本の貸出をはじめ、情報の提供等サービスの充実に努めてきました。当初三十七万冊の蔵書も平成六年三月現在では六十五万冊に増え、貸出も百三十六万六千冊を数えました。これは一日当たりにしますと五〇五冊となり、県民の皆さんが一人一冊とまではいきませんが、登録された方(貸出券をお持ちの方)一人が平均十冊の本を借りたことになります。また入館者については、延べにして二百二十七万六千人の方の来館を数え、こちらは既に県人口を上回る利用を見ました。ちなみに、一日平均八四〇人の方が来館したことになります。

県立図書館は、文字通り県民皆さんの図書館であるわけですが、地理的な事情等でなかなか来館できない方には、地元の図書館や公民館を窓口として本の貸出をしています。この制度も三千三百件の利用があり、九千三百冊の貸出を行いました。また、身近な疑問などに電話や文書でお答えする調査相談も、六万六千件の利用がありました。

こうした利用の手助けにと、展示コーナーにおいて、テーマ別に当館の蔵書を展示していますが、第一回目の『朝河貫一博士展』から数えて、現在が六十三展示目となります。

今回ご紹介しました統計は、若干の停滞期もありますが、近年においては、ほぼ順調な伸びを示しています。過去十年間の推移については、別記グラフのとおりです。

　

入館者と貸出冊数の推移

　

調査相談における依頼形態別推移

　

地元図書館一公民館を窓口とした図書貸出の件数及び冊数の推移