教育福島0180号(1994年(H06)07月)-047page

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平成六年度就学義務猶予免除者の中学校卒業程度認定試験の実施について

この認定試験は、文部省が毎年一回実施するもので、病気などやむを得ない事由のために、義務教育諸学校に就学することができず、保護者が就学させる義務を猶予又は免除された者等に対し、中学校卒業程度の学力があるかどうかを認定するために行う試験で、合格した者には高等学校の入学資格を与えるものである。

1受験資格

(1)就学義務猶予免除である者又は就学義務猶予免除者であった者で、平成七年三月三十一日までに満十五歳以上になる者。

(2)保護者が尋常小学校又は国民学校就学させる義務を猶予又は免除された者。

(3)保護者が就学させる義務の猶予又は免除を受けず、かつ、義務教育諸学校を卒業できなかった者で、就学させる義務の猶予又は免除を受けることができる事由に相当する事由があったと文部大臣が認めた者。

2 願書の受付

八月八日(月)から九月七日(水)まで、県教育庁高等学校教育課で受け付けます。

3 試験期日

十一月十一日(金)

4 試験場

福島県庁

5 試験科目

国語、社会、数学、理科、外国語(英語)

その他詳しくは、左記へお問い合わせください。

〒960福島市杉妻町二−十六

福島県教育庁高等学校教育課

中学校卒業程度認定試験係

電話〇二四五−二一−一一一一 内線五〇七三

 

移動芸術祭

 

移動芸術祭巡回公演は、優れた舞台芸術を鑑賞する機会を確保し、地域の芸術文化活動の向上発展に役立てることを目的として、文化庁、県教育委員会、開催市町村教育委員会の主催で実施しています。

秋季公演は、全国各地で、歌舞伎など十二種目八十六公演が行われ、本県では会津若松市と矢吹町の二か所で開催されます。

◇会津若松市(曹津風雅堂)

11月9日(水)13時・17時から(二回公演)

歌舞伎(松竹大歌舞伎)

演目「修禅寺物語」・「土蜘蛛」

出演 尾上菊五郎、市川左團次、中村芝雀、尾上松助ほか

※お問い合わせは會津風雅堂

電話〇二四二−二七−〇九〇〇

◇矢吹町(矢吹町文化センター)

10月13日(木)18時30分から

寄席芸能(落語芸術協会)

演目落語・曲芸・講談

出演桂文治、桂歌丸、ボンボンブラザーズ、神田陽子ほか

※お問い合わせは矢吹町文化センター

電話〇二四八−四四−四〇〇〇

 

チャイム

 

自然と人間が共生するコンセプト

宮森泰弘

 

映画の様に自然動物が人や車と一緒に生息する姿を見て二度ビックリしました。

 

昨年十月、福島県はカナダB・C州と教育経済の交流を図る為、佐藤栄佐久知事を代表とするミッション団を派遣しましたが、合わせて商工会議所連合会も坪井会長を団長に視察団として各地を訪問しました。私は環境問題をテーマとして与えられましたので、特に人間と自然が上手に共生していると言われるカナディアンロッキーのジャスパーを訪ねました。エドモントンからハイウェーを四百キロ走るとジャスパー国立公園に入りますが、ガイドさんから「自然動物にはエサをやらないよう、違反すると逮捕されます。」との注意にビックリし、その意味を十分に解せぬうちにまるで映画の様に自然動物が人や車と一緒に生息する姿を見て二度ビックリしました。

広場にさしかかると、そこには鋼鉄製のゴミ箱がありました。何故鋼鉄製なのかと言うと野生の熊がゴミの中のエサを食べないようにする為だそうです。動物が厳しいカナダの冬を生き抜くには自分でエサを穫らないと生きていけない。その為に五十億円もかけて鋼鉄製のゴミ箱を設置するのだそうです。

私は、この話を聞いた時に、日本では単純な親切心から動物にエサを与えたり、意図的に動物を寄せるためにエサを与えることの愚かさ、そしてその残りくずが引き起こす腐敗による環境汚染が社会問題になりつつある事を観る時、生息物が共生していく為のあり方を再度学ぶ必要性があると感じるものでした。

(会津若松商工会議所議員)

 

 

 


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