教育福島0181号(1994年(H06)09月)-025page

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録するなどして、個々の実態を把握し、それを分析することによって的確な指導、援助ができるよう取り組んでいます。

徐々にではあるが、真剣な授業態度や積極的に発表しようとする姿が見られるようになってきました。これからも「数学の授業がおもしろい」「学校生活が楽しい」などの声が数多く聞けるよう実践研究を積み重ね、『夢』の実現に努力していきたいと考えてえています。

(相馬市立中村第二中学校教諭)

 

ほけんのうたで

健康づくり

蛭田則子

 

までの健康概念を越えたところで実態をとらえなければならなくなっています。

 

最近の子どもたちの健康を考えるとき、これまでの健康概念を越えたところで実態をとらえなければならなくなっています。

学校に来ている(来られる)が、健康とはいえない5『半健康人』がいかに増えていることか。

養護教諭になって十七年目を迎えますが、日々の職務の中でも多くの『半健康人』に出合います。その数が年々増えているのも確かです。頭痛、腹痛、アレルギー、肩こり、腰痛などなど。それらは単独で、あるいは精神的ストレスと複合して現われてきます。その見極めと対処の仕方に日夜奮闘しているところです。

次代を担う子どもたちがこのままではいけない、大切な命を守り、『健康に生きる力』を意識させ育ててあげなければと思いついたのが『ほけんのうた集』の作成です。保健に関するうたの作品集です。

専門誌に内容を掲載してもらい、全国の養護教諭に『ほけんのうた』の詩を募ったりもしています。目標は五十曲。そのうちの三曲は、すでに子どもたちに歌われています。

『かぜさんさようなら』(かぜ予防)、『ほねほねほねなんぼん』(骨折予防)、『はみがきのうた』(正しい歯のみがき方ドリルつき)がそれです。

本校には、土曜日の始業前『仲よしタイム』という集会活動の時間があります。保健集会も年に数回もたれ、その最後にテーマにそった曲を全員合唱と相成ります。

集会の一週間前にデモテープを作成し、各学級で朝の会、帰りの会で担任から指導してもらいます。

校内巡視の際、各学級から忙しい中、時間をさき、歌の指導に真剣に取り組んでくださっている先生方の声を聞くにつけ、胸が熱くなってくるのを覚えます。

人間のからだは、実に巧妙にできています。このすばらしいからだを守っていくのは、まぎれもない自分です。『健康に生きていく力』を与えたい、そう思うと、深夜にヘッドホンをつけて叩くキーボードの音も軽やかで、ストレスが指先から抜けていくようです。

現在、作曲中なのが『舌の上には

味蕾(みらい)があって』という曲です。種々の味覚が舌の部分によって異なることや舌の働き一六項目)を曲の中にとり入れたら、おもしろい曲ができそうです。

子どもたちの未来が『健康』で夢のある世界であることを祈りつつ、また今日も子どもたちの現代病との戦いが続きます。

(いわき市立錦東小学校養護教諭)

 

里帰り

加藤ゆみ

 

まっただ中で、なかなか都合がつかないため、今回は一人での里帰りとなった。

 

久しぶりに、一人で実家へ帰った。今までは、ほとんど子ども連れだったが、娘が家を離れ、息子も受験勉強のまっただ中で、なかなか都合がつかないため、今回は一人での里帰りとなった。

父、六十九歳。母、六十八歳。父は、老人会や地区の世話役。母は、大正琴に手芸、野菜作り。そして、二人そろってのゲートボールと、健康にもさほど心配なく、兄弟や親類、

 

 

 


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