教育福島0182号(1994年(H06)10月)-049page

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博物館ノート

トいるうちに土器を観察する視点が少し変わったという感想なども聞かれました・>

<P>実技講座<P>縄文土器をつくろう<P>この実技講座では、実際に本物の土器をモデルとして使っています。普段なかなか近くでみる機会のない文化財に親しみ、認識を深めてもらうとともに、縄文土器の製作過程を探る実験的な面もあります。<P>縄文土器のいくつかの特徴として、その特異な形や文様と野焼きの方法などが挙げられます。一見、全く無造作につけられたかのような文様ですが、実はある程度の規則を持ち、文様をつけるための細やかな配慮がうかがえます。このようなことの中には、見ただけでなく実際に土器を作ってみてはじめて気付くことが多いのです。そのため、本物の土器をできるだけ忠実に真似て作ることによって、縄文人が土器を作るときの意図を探ろうとし<P>ています。また、縄文七器は窯などの特別な施設を使わずに、平地で焚火のように焼かれたと考えられます。この講座では、時間をかけて徐々に炎の温度を上げていくという、長時間焼きの方法を採っています。燃焼材のカヤと薪を多量に消費しますが、短時間で焼くより土器の割れる確率が低くなるなどのメリットがあります。<P>講座には、大人から小学生まで、もう何度も参加しているベテランの方から初めての方まで参加されますが、失敗を繰り返しながらも最後には全員土器を作り」げることができます。また、作っているうちに土器を観察する視点が少し変わったという感想なども聞かれました。<P>
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