教育福島0183号(1994年(H06)11月)-012page

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表5 施設・設備の整備計画

表5 施設・設備の整備計画

 

で整備をしている。(表4・5)

整備計画

平成四年度 一校

平成五年度 九校

平成六年度 四校

平成七年度 一校

施設整備内容は「家庭総合実習室」とし、指導内容から多目的に使用でき、広い空間の取れるワンルームの実習室と教材・教具の管理、危険物の管理、生徒作品の管理等のための準備室である。

整備内容

施設名 「家庭総合実習室」

整備基準 二百二十五m2

実習室 百八十m2

準備室 四十五m2

設備品目については、食生活領域の指導における調理実習用のオーブン付き実習台、電子レンジ、衣生活領域指導におけるコンピューターミシン、ロックミシン、情報に関する指導のための電子計算機、各種実験機器、模型・標本、視聴覚教材学習のためのビデオ、オーバーヘッドプロジェクター、さらに介護実習用福祉機器のベットや車椅子が整備されている。

 

七 実践紹介

 

男子校における、「生活一般」の実践状況を紹介する。

 

新時代へ柔軟に生きる人間の育成を目指して

県立福島高等学校

 

一、主題設定の理由

時代の要請と必要性から始められ全国的に順調な実践が進められている男女必修。脱偏差値を目指す旗手である本校の一年生も、家庭科学習の意義や必要性を十分理解し、時代や社会の現状・方向を敏感に感じつつ前向きに取り組んでくれている。ここ二十年余の家族・社会の変貌は社会システムの早急な改善と意識改革を鋭く迫っている。そしてその重い責任を双肩に負うのは、これからの若者たちであることを思えば、従来の性的役割分業に支えられた超然とした日本男児的生き方は不可能となると考えられる。「生きることは暮らすこと」この当たり前の理を男女共に認識し、真の豊かさを見い出させる生活実感に基づく感性がより必要とされると思われる。

「生活一般」における新しい視点からの教科研究を通して、新しい世代育成の一翼を担う指導を進めていきたいと考えている。

二、「家族と家庭生活」の指導実践

(1) 学習目標

学習目標を明確にし、内容を深め重点的に指導をした。

1)生きる事、生活感の養成とライフコース・人生設計

2)自己の認識と育成、自己実現

3)他者の認識、人間関係とコミュニケーション、共感と連帯

4)共に生きる、結婚・家族の形成と役割の認識、男女共同参画型社会

5)生命を育む、生命と環境

(2) 指導内容の工夫

課題意識をもち充実した家庭生活を営めるようにするために、より具体的・実際的な事例を取り上げて学習させ、資料の充実と演習の設定で各自の生き方・人と暮らしへの考えと理解が深まるよう工夫した。(表1)

 

三、まとめ

指導後の生徒の意見をみると、

・家庭科というと調理実習とか被服などのイメージしかなかったが、家族のことなど奥が深いと思った。

・今まで常識だと思っていたことも実はよく分からなかったり、初めて知ったこともあったので学んで良かった。

・将来、大学へ進学し、一人暮らしを

 

 

 


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