教育福島0183号(1994年(H06)11月)-015page

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3) 見ている人は、演技をしている人が困ったら助言をする。

以上の約束は良く守られて、計画通りに楽しく授業を進めることができました。

 

け合って」「親戚や近所の人との関係も大切」などの表現が多く見られました。

 

発表のテーマは、生徒たちが自由に決めましたが、高齢者の介護の問題・夫婦関係・親子関係に関するものが多く、「老人の現状」「親父の再婚」「非行」などと題して演じました。授業後の生徒の感想の中に、「老人の気持ちを理解しよう」「父親は大変だ。親に心配させないようにしよう」「夫婦は助け合って」「親戚や近所の人との関係も大切」などの表現が多く見られました。

このような授業を通して、生徒たちは、家族一人一人の存在の大切さや、家族を取り巻く人々との関係の大切さを実感してくれており、男子に対する家庭科の授業の一つの手応えを感じ取ることができました。

 

「家庭総合実習室」紹介

県立福島商業高等学校

 

平成六年三月に新設された平屋建ての家庭科総合実習室は、二百二十五平方メートルあり、内八○%が多目的実習室である。この実習室で被服・調理をはじめ家庭科に関する実験実習をすべて実施する。

設備は、調理・被服兼用実習台が教師用一台、生徒用十台を中心に種々の機器類が整備されている。

特筆すべきものとして二つあげられる。

その一つは、給湯設備が完備されており、各実習台でいつでもお湯が使用できることである。

二つめは、十台のオーブン電子レンジである。現代の生活では必需品といえるが、各班一台ずつ使用できる学校は少ないと思う。多いに活用していきたいと考えている。

四月に実施した「家庭科で学習したい分野」の調査で、食分野への関心度が最も高く、住生活、衣生活、保育分野の順であった。

これらを踏まえて、自分の現在の生活を把握させ、将来心豊かな生活をおくることができるよう指導をしていきたいと考えている。

 

 

 

八 おわりに

 

八 おわりに

 

新しい家庭科教育は、男女の別なく人間が人間らしく生きるための学習課題を持つものであり、社会を支える家庭生活の安定に大きな責任を担っているものである。

家族や家族のあるべき姿を追求し次代に生きる人間の生き方の学習にふさわしい家庭科を創造していかなければならないと考える。

 

 

 


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