教育福島0183号(1994年(H06)11月)-022page

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が開け、本邦詩壇ばかりか、世界の漢詩界に眼を向けることができたのである。

これは、漢字文化圏に住み、詩世界にこころをあそばせようと思っているものにとりては、願ってもない大きな出来ごとであった。

それ以来、本協会では、作品展を開催する度に編集した作品集と、協会会員の作品が掲載された、県文連の機関紙「ふくしまの芸術文化」誌を、世界各地の漢詩人グループに贈ったのである。

四海詩社は全球当代詩詞選集を編集するにあたって、全世界から寄せられた漢詩作品三万五千首のなかから、約二千首を厳選、四海唐音(上巻)四海当代詩詞佳作選萃(下巻)に分類出版した。

上巻の四海唐音および瀛海詩鴻と副題をつけられた下巻の佳作の部をみると、上巻は三百五十一頁に三百五十一人(五百八十首)が掲載されており、日本人は四十一人(四十七首)で、うち、福島県漢詩協会会員は十九人(二十一首)佳作の下巻は、二百七十一頁で二百七十一人(六百六十八首)があげられている。このうち、日本人は八十人(百一首)で、本県漢詩協会の会員は七十一人(八

十五首)が掲載されていた。この四海詩詞選集を刊行した四海詩社社長李駿発先生や同副主編の張病知先生は、それぞれ、日本漢詩壇の著名詩友の作品はとても素晴らしく、国内外において注目を浴び、重視されている−−と、賞揚して下さったので、いささか面映い感じがないでもないが、われわれがこれまで地道な努力を重ねてきた漢詩に対する情熱は、ここに報われたわけで、会員一同とともによろこんでいる。掲載の選に入った作家はつぎのとおり。

小島通彦、常磐美恵、古戸水姓、熊田守拙、有田英央、八島越堂、鈴木幸、鈴木義弥、鈴木彦征、鈴木カネ、熊坂幽園、吉田サキ、鵜浦キミ、高橋藤園、三瓶思城、小野信子、大沢紀子、阿部友山、林有隣、菊池達、大竹重成、大河内善八郎、新井テイ、早川竹山、曲沼伝、松岡松庵、松崎恵子、佐藤芳己、吉田行雄、駒田英雄、佐波古凾峰、三瓶東川、浪岡貞子、阿部実、半沢洗心、小端春二、大河内千代子、宮崎多美枝、菅野丑太郎、馬場純、鈴木美弥、穴沢留七、南雲繁、井本陽子、武田初江、小野祐護、木口勝三、鈴木紀子、伊藤瑞山、松本正詞、矢野正、折橋美恵子、堀金たまき、中村静子、清水澄子、沢藤敏子、三浦クラ子、安田よしえ、石山眞道。

なお、同詩集に掲載された作品数と作者数の関係はつぎのとおり。

▽五首掲載者(下巻)一人

▽二首掲載者(上下巻)十人

▽一首掲載者(上巻)十七人

(下巻)四十三人

計 六十人

合計 八十五首七十一人

平成五年度福島県漢詩協会作品展は、中華人民共和国大使館、二松学舎大学、同二松詩文会などの後援で、県文化センター二階展示場に、若草漢詩研究会会員二十七人、県北方部会員十六人、県南方部会員四人、会津方部会員一人へ浜通り方部会員五人、招待作品コーナーには中央詩壇の高名詩人五人、日中友好招待コーナーには、四海詩社(米国)中華詩詞学会(中国本土)台湾、カナダなどの漢詩人十六人の高作が会場を飾り、海外漢詩壇の代表的詩人の高作が参観者たちの眼をたのしませ、芸術の秋を彩っていた。(本誌写真)

 

 

 

県吟県詩舞道総連盟

 

県吟県詩舞道総連盟

事務高長 千葉岳蝉

 

県吟剣詩舞道のおいたち

戦後十数年も過ぎ、人々は衣食住に心痛める時代も終り世の中の生活も安定すると、「心の豊かさ」を求めて、何か趣味を持ちたいという思いがより強くなりました。

それぞれの好みの中で“詩吟”好きの仲間達が自然と集まり、会を持ちたいという話がまとまったのが福島

 

 

 


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