教育福島0184号(1995年(H07)01月)-015page
の率直な思いや願いを認識することができた。(資料1)
資料1 「個人カード」の例
2 「支援」に重点をおいた授業
(1)教師の「支援」についての検討
1)教師主導の授業の反省から児童が主役の授業を展開するために、児童の目の高さに立って、児童が自ら考える手がかりになるヒントや助言を出したり、自らの考えを深めるための適切な資料を提供したりすることを重視する。
(2)指導と評価の一体化から
児童に助言やヒントを出した後、もう一度その児童のところに行って、できていれば大いに賞賛し、できていなければ再度適切な激励や助言等を出すことを重視する。
以上のような考えで、日々の授業にあたるようにした。(資料2)
※ 検証授業例1参照
資料2 「支援」の具体的な内容
(2)「学習支援案」の作成
児童の主体的な活動を促す教師の支援を重視した授業を実現するため、従来の「学習指導案」を「学習支援案」とした。
作成に当たっては、支援の手立てをできるだけ具体的に記入するようにした。また児童が主役という考えから「〜させる」という使役の表現を使わない等、支援案作成を通して教師の児童に対する関わり方の見直しを図ろうとした。
3 学校内外の「学習センター」を活用した活動
※ 検証授業例2参照
(1)学習センター
個に応じた、個を生かす支援の手立てとして、図書・写真・ビデオ・実物等の様々な種類の資料を学習センターに準備した。自分に合った方法で学習に取り組むことによって児童の意欲的な活動を期待した。さらに、高学年では児童自身が手紙や電話等で資料を収集する等、資料収集能力を高める活動を行った。
見学学習や人材の活用等校外の学習センターを活用する活動や体験を多く取り入れ、児童の学習意欲を喚起するように努めた。 (資料3)
(2)ビデオ教材リスト
実際に見学・調査活動が難しい単元でも、できるだけ児童が興味関心を持ち、具体的に追体験できるように視聴覚教材のリストを作成し、活用した。
(3)「NIE」活動
校内学習センターのソフト面の一つとして地方紙・中央紙八社の「新聞」を図書館に配置し、各学年の発達段階や各学級の実態に応じて活用を図ることができるようにした。
その日のニュースの発表等、読書タイムでの実践が多かった。社会科の授業に関係する記事をスクラップ