教育福島0184号(1995年(H07)01月)-034page

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小・中学校教育ネットワークプラン事業

−義務数育課−

 

今日の学校教育においては、「学ぶ意欲」や「社会の変化に主体的に対応できる能力の育成」「個を生かす教育の充実」とともに「基礎的・基本的な内容の徹底」等を充実していかなければならない。

特に、基礎的・基本的な内容が重要であるのは、子供たちが新しい学習を創造的に進めていくために必要であるという考えに基づくものである。

この基礎的・基本的内容とは、子供たちが主体的に学習し、生きていくために必要となる「関心・意欲」や「思考力・判断力・表現力」及び「知識・理解・技能」などの資質や能力ととらえて、それらの諸能力の育成に努めることが必要となる。

県教育委員会では、平成四年度から三ヵ年計画で小・中学校教育ネットワークプラン事業を策定し、新しい学力観に立った真の学力を身につけた児童生徒の育成を目指し、その成果を県内の各小・中学校に普及させ、本県の児童生徒の学力向上をねらって、県内七地区を「小・中学校学習指導法改善研究推進地区」として指定し、研究実践を展開してきた。

この事業の主な内容は、次の通りである。

 

一、当該市町村教育委員会を中心とした学力向上対策会議を設置し、中学校を核とした周辺小学校及び高等学校との連携により、趣旨の実現に向け指導援助を行う。

 

二、研究実践の内容

(一) 小・中・高等学校の連携による合同授業研究会の開催

(二) 小・中・高等学校の一貫した指導計画の作成と、授業実践及びその成果の普及

(三) 学力診断テストの実施と変容調査

(四) 学力向上先進地区の視察

(五) 調査研究報告書の作成と配布

(六) 各種研修会等での普及啓発活動

(七) 推進地区相互の連絡協議会の開催

等である。

 

研究推進地区名及び研究主題

 

の研究の概要を紹介するので、各学校での研究実践の参考にしていただきたい。

 

最終年度にあたり、各推進地区では合同授業研究会や自主的に公開発表会を開催し、活発に研究の深化を図っているが、紙面の都合上、河東町地区の研究の概要を紹介するので、各学校での研究実践の参考にしていただきたい。

 

研究実践

共通研究主題

「新しい学力観にねざした学習指導の改善」

−−自ら意欲的に学ぶことによって思考力・表現力を伸ばす学習指導のあり方の探究を通して−−

・河沼郡河東町立河東第一小学校

・河沼郡河東町立河東第二小学校

・河沼郡河東町立河東第三小学校

・河沼郡河東町立河東中学校

 

◇研究内容及び方法

 

(一) 研究の方針

○ 小・中学校教育ネットワークプラン事業指定の趣旨にそった研究とする。

○ 理論研究をふまえ、生徒指導の機能を十分に生かし、授業をとおした実践研究を中心に進め、授業の質的改善をめざすとともに、学力向上に資する研究とする。

(二) 研究内容

○ 研究対象学年は小「中学校とも全学年とし、研究教科は次のようにする。

・小学校〜国語・算数の二教科

・中学校〜国語・社会・数学・理科・英語の五教科

○ 小・中学校教育連携(ネットワーク)のための具体的な研究内容

 

 

 


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