教育福島0184号(1995年(H07)01月)-049page

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博物館ノート

ェ少なく、新種の発見は魚の進化を解明する上で重要な情報を提供してくれます・>

<P>『魚類化石』<P>わたしたちの食卓に毎日のようにでてくる魚、食べる方では見慣れていますが、化石となると貝の化、石のようにそっくりした形のものはなかなか見れません。これは、もともと<P>魚が貝などに比べて数が少ないこと、魚は食べられてばらばらになってしまうことなどが理由としてあげられます。<P>それでも、福島県からはいくつか魚の化石の産地が知られています。有名なのは、福島市信夫山の岩谷観音から見つかうたサバのなかまで、いまから約七百万〜八、百万年前の海に「住んでいたものです。また、小高町塚原の海岸の地層からは、約十万年前の魚の化石が多数見つかっています。<P>最近、会津地方からもたいへん保存の良い魚の化石が見つかりました。西会津町熊沢在住の斎藤満国さんが自宅近くの水田を掘り起こしている時、偶然見つけたものです。写真で載せたのがそれです。化石を含んだ地層は、今からおよそ一〇〇〇万年前の、まだ会津地方の大部分が海の底だったころに堆積した火<P>山灰まじりの泥です。化石は全部で四体あり、二つの種類が確認されました。国立科学博物館の上野輝彌博士の鑑定によると、ひとつがアイゴでもうひとつがスズメダイのなかまです。特にアイゴのほうは、はらびれの形態がほかに例がなく、おそらく新種だとのことです。<P>このように、魚の化石はまだまだ発見例が少なく、新種の発見は魚の進化を解明する上で重要な情報を提供してくれます。<P>
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