教育福島0187号(1995年(H07)06月)-014page

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研究実践1)

いじめ未然防止への取り組み

〜不登校生徒への対応を通して〜

二本松市立二本松第一中学校

 

本校では、目立った問題は起こっていないが、いついじめが起こらないともかぎらないという認識に立ち、全校生徒が喜んで登校できる学校づくりをめざしている。いじめや不登校をなくすためには、組織的な取り組みが不可欠と思われる。そのため、本校では「不登校生徒対応委員会」を設置し、その機能を生かし、「いじめ」や「不登校」に対して常日頃から全職員が共通理解を図るように心がけている。

 

不登校対応委員会の設置

一 趣旨

不登校生徒が増加の傾向にあり、その要因も多様かつ複雑で、その態様もいろいろである。これらの生徒への指導援助には、多くの労力と時間を要し、学級担任だけでは対応しきれない場合が多い。そこで全職員が協力して問題解決にあたり、該当生徒が毎日の生活に生きがいを見いだし、自己実現を図ることができるよう願って、この委員会を設置した。

二 組徹

 

三 活動内容

 

三 活動内容

全体会を毎月一回(第四月曜日放課後)開催し、不登校生徒の状況把握、対応のしかたなどについて検討している。学年部会の機能として、不登校生徒一人一人について対応スタッフを組織し、状況把握、カウンセリング、保護者や関係機関等との連携を図り、生徒の状況、活動の様子などを記録し、学習指導等に対する指導助言にあたっている。

四 スタッフの取り組みの成果

(1) スタッフの働きかけにより「放課後登校」を実現。その後、昼の別室での学習を経て学級に復帰した。

(2) スタッフの対応に全く応じなかったが、いろいろな働きかけの中で、文化祭の作品出品をきっかけに打ち解け始め、その後心を開き、登校できるようになった。

(3) 「保健室登校」を勧め、登校を実現。その後、「学習室登校」(技能教科は原学級)に応じ、遅刻、欠席がなくなり自分の学級に復帰した。

今後も生徒側に立った見方・考え方を大切にし、生徒とのふれあいを密にしながら「いじめ」の防止や「不登校生徒」が登校できるような学校づくりをめざし、全職員が一丸となって取り組んでいきたい。

 

研究実践2)

 

研究実践2)

わが校における

いじめ問題の取り組み

長沼町立長沼小学校

 

いじめ問題の未然防止のために、本校では、望ましい人間関係の育成をめざしている。いじめ問題の実態をみると、対人関係の稚拙さがみられ、自分の考えを主張できないことがその大きな要因として挙げられている。本校では、ここに視点をあて、人間関係、対人関係のスキルに重点をおいた指導を意図的、継続的に進めてきた。その一端を記したい。

一 人間関係の育成をめざして

1 たてわり班を意識した行事

たてわりの活動は、上級生と下級生との関わりの中で、お互いの立場を認め合い、励まし合うことによって、よりよい人間関係を育むことができるものと考えている。

(一) 集団登校班の活動

本校には、バス通学の児童がおり、下級生には通学に負担を感じる児童もいる。その意味で、上級生の役割は大きい。上級生は、安全に登校させるという自覚を持ち、下級生は、お世話になるという気持ちが育ってきている。

(二) いも煮会や楽しい遊びの活動児童会では、いも煮会や楽しい

 

 

 


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