教育福島0187号(1995年(H07)06月)-047page

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福島県文化功労賞候補者の推薦を受付

 

福島県では、県民文化の向上を目指して、文化活動の促進及び文化的遺産の保護活動などの施策に取り組んでいますが、その一環として、昭和二十七年より、本県文化の向上に多年にわたり顕著な功績のあった個人を表彰するため文化功労賞を設けており、現在までに七十七名の方がそれぞれの部門で受賞しています。

対象部門は、芸術(美術、音楽、演劇、舞踊、文芸、生活芸術等)、科学(人文科学、自然科学)、教育(学校教育、社会教育)、体育(学校体育、社会体育)の四部門で、このいずれかから二名以内を受賞者として決定し、十一月三日の文化の日に表彰式を行います。

受賞候補者の推薦を関係団体をはじめ、広く県民一般から受付けておりますので、推薦しようとする個人または団体は、必要書類を七月二十八日(当日消印有効)までに県教育委員会又は各教育事務所に提出して下さい。

なお、必要書類等詳細については県教育庁総務課行政係(TEL○二四五(二一)七七五八内線五○一八)か各教育事務所までお問い合わせ下さい。

 

チャイム

笑顔の大切さ

渡辺正昭

 

く昭和三十年代福島県が重量挙王国といわれた時代のレベルまであがってきた。

 

ふくしま国体も間近となり、現在ウエイトリフティング競技の強化も最終段階となってきた。「高校生を強化しなければ、優勝はできない」と飯高延由協会長を中心に、今日まで強化を実施し、ようやく昭和三十年代福島県が重量挙王国といわれた時代のレベルまであがってきた。

現在のように指導者がおり、専門書・ビデオ等整っている生徒たちは幸せである。自分の高校時代を思うと専門書も少なく、指導者もいなかった。教えてもらえたのは、当時の大学生だった清野幸一氏(埼玉県在住)や菅野一治氏(現福農教諭)が帰省してきたときだけであった。部顧間は、有我一郎先生であった。山男でスキーが大好きな先生で、もちろん、ウエイトは素人である。しかし、放課後必ず練習場へ足を運んでくれた。話すことばは、挙がればニコッとして「いいぞ」と一言。失敗すると残念な顔をして「惜しいな」とただそれだけである。

今、学校での練習や、県の強化合宿を振り返ってみると、なまじっか技術を知っているため、どこが悪いとか、こうすれば良いなど技術指導に走りがちである。「いいぞ!」と笑顔で励ましてくれた有我先生を思い出しハッとさせられる。指導は心でと教えてくれた先生が懐かしい。

 

(県立川俣高等学校教諭・県高体連ウエイトリフティング専門委員長・ふくしま国体ウエイトリフティング少年監督)

 

ストップ・ザ・食中毒!

昨年は、全国的に食中毒が多発しました。福島県内では前年の二倍二十二件の発生となっております。例年にない猛暑が多発の大きな要因となりました。

昭和五十二年から平成六年までの学校給食における食中毒の発生は十八件です。

◎ 主な病因物資は

○ 病原性大腸菌 七件

(人や動物の腸管に常在する腸炎起病性菌)

○ カンビロバクタージュジュ二 三件

(家畜や鳥類の腸内に生息)

○ 原因不明 四件

◎ 主な予防方法は

○ 十分に加熱をする。

○ 十分に手洗いをする。

○ 低温保管をする。

食中毒の疫学調査は事件の原因を解明し、予防対策(再発防止)を図るうえで重要です。

菌種によっては潜伏期間もまちまちで、発症にいたる時間に差がでてきます。そのため対応が遅れる場合があり、その結果調査が遅れ、事件の原因・解明を困難にしている事例があります。

○ 児童生徒の通常の健康状態を把握し、異常時の早期探知、関係機関への早期通報が必要です。

 

 

 


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