教育福島0187号(1995年(H07)06月)-050page
ふくしま施設の散歩道
安達町智恵子記念館
安達町油井字漆原三六
〇〇二四三(二二)六一五一詩集「智恵子抄」であまねく知られる高村光太郎の妻「智恵子」。彼女を育んだふるさと「安達町」。
平成元年のふるさと創生事業を機に町では「智恵子の生家」を譲り受け修復・保存、さらに同敷地内に「智恵子記念館」を建設しました。
「智恵子の生家」は造り酒屋であった当時の隆盛ぶりを偲ばせる実に立派な建物で明治十六年ごろ建てられたものといわれます。屋号は「米屋」、酒銘「花霞」。
軒先には新酒の醸成を伝える杉玉「酒林」が下がり、二階にある智恵子の部屋からは、今にも彼女が微笑
生家裏庭の酒蔵の跡地に建てられた「智恵子記念館」では特に智恵子の芸術性にスポットをあて、その「愛と芸術に生きた生涯」を紹介、精神を病みながらも、命を燃やして夫に見せるためだけに作られた「紙絵」の世界が広がります。
また平成六年には、「ほんとうの空のある安達町」のシンボルとして「あれが阿多多羅山、あの光るのが阿武隈川………」と光太郎が「樹下の二人」に詩つた舞台である生家裏手に「智恵子の杜公園」がオープンしました。
ぜひおでかけください。
智恵子の生家
智恵子記念館
交通 東北本線安達駅からタクシー五分
徒歩二分
高速二本松インターから車十分
入館時間 午前九時〜午後四時半休館日 水曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
いわきサンマリーナ
いわき市泉町下川字
大畑二六二番地
〇二四六(五六)三〇〇〇
福島県の海の玄関、国際貿易港「小名浜港」は従来漁業と貨物の取扱いで発展してきました。最近の海洋性レクリエーションヘの要望を反映し海浜公園を合せもつレジャー基地として「いわきサンマリーナ」が誕生いたしました。
小名浜港の西端に位置し約十一ヘクタールの広さの中にヨットーモーターボートなどプレジャーボートの保管設備のあるマリーナを中心に二ヶ所の砂浜がある海浜公園、海の散策道路、海づり公園などが配置されています。小名浜港といっても大型の貨物船がとまる埠頭や石油基地と少し離れた位置にあり、ゴルフ場も隣接し、ちょっとしたリゾート地の感があります。近くには海鵜の繁殖地として有名な照島も一望でき、素晴らしい景観を楽しむことも出来ます。
平成七年九月に開催される「第五十回福島国体夏季大会」のヨット競技の会場としても使用されます。現在は大会に向け高校生や一般の多くの選手が練習に励んでいます。
施設としてはマリーナクラブハウス内にレストラン、会議室があり敷地内にはトイレ、一般駐車場が完備されて一般の方々も利用できる様になっています。
いわきサンマリーナ