教育福島0187号(1995年(H07)06月)-049page
美術館だより
平成7年度第3回企画展
マイヨール展
−地中海の美神たち−
会期◎7月22日仕)〜9月10日(日)
会場◎福島県立美術館企画展示室
休館日◎毎週月曜日
ロダン、ブールデルと続くフランス近代彫刻の系譜を受け継いだ巨匠、アリスティード・マイヨール(1861〜1944〕。地中海に面した南フランスの港町に生まれた彼は、はじめ画家を志し、ゴーギャンを信奉するナビ派のグループに加わり、絵画やタピスリーの制作に打ち込みました。しかし30代半ば頃から彫刻家に転じ、初めての個展がロダンに絶賛されるなど、次第に広く一般に認められるようになりました。
マイヨールは生涯にわたって、女性の裸体像を追求し続けました。明快でおおらかなフォルムに基づく彼の作品は、ギリシア彫刻にも通じる清新な肉体美と、近代的な造形感覚との融合によって生み出されたものといってよいでしょう。
没後50年を機に開催される今回の展覧会では、代表作「レダ」「イル・ド・フランス」をはじめ、日本初公開のブロンズ彫刻作品、版画やデッサンも加えた90点あまりを一堂に会します。マイヨールの豊かな彫刻美の世界をぜひご鑑賞ください。
<観覧料>一般・大学生=820円(660円)
高校生=610円(460円)
小・中学生=410円(300円)
()内は20名以上の団体料金
〈夜間開館〉
《マイヨール展》の会期中、毎週土曜日は20時
まで開館いたしまず(入館は19時30分まで)。
「ウィーナス(腕のない)」田田年
「レダ」1900年
「うずくまる女」1930年
「とらわれのアクション」1905年