教育福島0188号(1995年(H07)07月)-049page
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博物館ノート
『戦争と平和に関する資料』
今年は、戦後五十年の記念すべき年です。当館は、歴史系の博物館としてさまざまな資料を収集・展示しています。ここでは、当館の戦争関係展示資料の概要を紹介し、皆さんが、戦争と平和・人間の尊厳について考える際のきっかけにしていただきたいと思います。
総合展示は通史的に構成されていますが、近・現代のコーナーのうち、第二次世界大戦に関わるのは、「十五年戦争下の生活」です。以下に主な展示資料を見てみましょう。
ここでひときわ目を引くのは、ボンネット型の木炭バスです。戦時下で、民需用のガソリンが不足し、木炭や薪で走る代用燃料バスが開発されました。また、これは戦後の物資欠乏時代にも使用されました。
次に目を引くのは、「歓送入営兵士小針常世君」と大きく書かれた幟旗です。その下には、特攻隊員の電熱航空被服やゴーグル付きの飛行帽ほか装備一式が展示してあります。
これらの目につく資料の前の展示ケースの中には、いろいろな資料があります。主として「銃後」の国民生活に関わるものです。県内の空襲に関わるものもあります。
戦後五十年にちなみ、平和教育の一助として、改めて当館の戦争関係展示資料をご覧ください。
15年戦争下の生活の展示
木炭バスの全景
木炭バスの燃焼計
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