教育福島0190号(1995年(H07)10月)-030page

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に取り組んだ。その間、恩師であるS先生やY先生に厳しくも温かな指導をいただいた。その時の、苦しさに耐え、やり抜いた経験が、教師となった私の今の心の支えとなっている。私は、生徒たちを変えるために、S先生やY先生が行っておられたことを振り返り、練習方法や意識改革に生かしていった。

まずは、やる気を引き出すことであった。しかも、顧問に怒られるから練習をやる、というのではなく、バレーボールを行うこと自体に喜びや楽しみを見い出せるような指導に心掛けた。罰を与えたり、感情的に怒ったりという態度は極力さけ、生徒たちをほめ、励まし、小さな進歩を認めてやった。

そして、選手、補欠を問わず常に声を掛け、練習や生活に対する思いを聞き、指導の参考にしていった。

また、「私たちは県大会で優勝できるチームだ」と書き、それを毎日部室に掲示することにより、意識改革と目標の明確化を図ったりもした。

こうした実践により、半年後の生徒たちの気持ちは確実に変わっていった。大会に行っても、堂々と胸を張って競技するようになった。生徒たちが一つ一つの課題を解決するに従い、トレーニングの方法もより多彩に、高度に、と変えていった。

その結果、全会津バレーボール大会で二年間勝ち続けることができた。残念ながら県大会では二年連続ベストエイトだったが、生徒たちは自分たちの可能性を信じるようになり、「やればできる」ということを少なからず理解してくれたように思う。

最近になって、部活動で実践してきたことが、生徒たちの生活にも浸透し、学校での様々な活動の中でも「やればできるって!」と取り組んでいる姿を見ると、がんばってきて本当に良かったと思う。

(昭和村立昭和中学校教諭)

 

美術館への年賀状作品募集

 

県立美術館では、県内の小・中学生から、版画やはり絵、イラストなどの手づくりの年賀状を募集します。

個人で出品する場合は、通常の年賀状を出す要領と同じです。学校でまとめて美術館宛に直接送っても結構です。

送っていただいた作品は、「美術館への年賀状展」としてエントランスホールに展示いたします。子どもたちの豊かな発想と多彩な表現をお楽しみいただきたいと思います。

 

主催=福島県立美術館

 

主催=福島県立美術館

展示期間=平成八年一月九日(火)〜一月三十一日(水) 観覧無料

作品内容=県内の小・中学生が葉書を利用して、年賀状のために本人が制作したもの一点とする。テーマおよび表現方法は自由。

送り方=葉書の差出人の所に、住所、氏名、学校名、学年を明記すること。

受付締切=平成八年一月五日(金)まで。なお、賞の授与等の顕彰は行いません。

送り先=〒九六〇 福島市森合字西養山一 福島県立美術館 年賀状係

 

 

 

 

 


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