教育福島0190号(1995年(H07)10月)-036page
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県立学校だより
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開校二年目を迎えた
県立あぶくま養護学校
本校は、平成六年四月一日に通学制の精神薄弱養護学校として開校しました。
現在、小・中学部あわせて一二〇名の児童生徒たちが県中一円より毎日元気に通学しています。
小学部低学年では、お昼休みやスクールバス発車の待ち時間を利用して一輪車やローラースケート乗りに挑戦してバランスのとり方や、運動機能の向上を目ざすと同時に、余暇の楽しみ方を学んでいます。又、簡単な物語の劇遊びを行い、言葉や歌で全身を使って表現することの楽しさを存分に味わっています。
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中学年では、コンピュータを使って算数や言葉の学習を行っています。パソコンゲームをするような感覚で目をかがやかせてマウスの操作をしています。
高学年は、今、修学旅行に向けて路線バスや列車の乗り方、公共施設の使い方等実際の場面での指導をくり返し行っています。
この様に、どの学年も一人ひとりの特性や能力に応じた指導をするために、教材・教具を創作したり、体験学習を行わせながら、理解を深めさせるよう努めています。
中学部の学習は、木工、機械、工芸、箱折りの四班に分かれて行う作業学習が核となっています。種目については、生徒が自分の興味関心によって選択し、各種目とも個に応じて作業工程や内容を工夫し、各自に責任を持たせて行っています。分担された工程を完成させた喜びを味わい意欲的に取り組み、将来に向けてみんなと一緒に働くことができる力を養うことをねらっています。
九月には、中学部全員で宿泊学習を行いました。ぬけるような青空のもと那須の茶臼岳に登山しました。夜は、国立那須甲子少年自然の家でキャンプファイヤーを、翌日は野外炊飯でカレーを作る等、実り多い体験をすることができました。
十月十一日には、国体の大会旗、炬火リレーの走者として三名の生徒が参加しました。ここ中田地区を走るということで、地域の人々に堂々とした姿を披露することができるようにと毎日練習に励みました。
校舎建築も順調に進み、次年度からは高等部も開設する予定です。県民からの大きな期待に応えるため、より良い教育実践に向けて教職員が一丸となって努力しているところです。
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