教育福島0191号(1995年(H07)11月)-016page
会を、県北・県南・会津・相双・いわきの五つの地区で、持ち回りで開催しております。
昨年度は、第三十三回県芸術祭参加の演奏会を白河市市民会館で行いました。白河市は、三曲連盟の会員がいない地域なので、演奏会の運営については不安もありましたが、地元の方にも出演していただき、さらに練習その他の準備にもお手伝いしていただいたおかげで、演奏会も無事盛会に終了することが出来ました。
出演者は、地元白河より七十名、県北支部より三十七名、会津支部より六名、相双支部より四名、いわさ支部より十五名、県南支部より八十七名で、合計二百十九名と、白河での演奏会では一番多い出演者となりました。
曲目は、県南支部の「編曲八千代獅子」、会津支部の「明治松竹梅」、白河琴嶺会の「四段組曲」、いわき支部の「乱輪舌」、県南支部の「荒城の月」、相双支部の「春の光」、いわき支部の「黒田節による幻想曲」、県北支部の「浪花獅子」、矢吹きさらぎ会の「輝く大地」、県北支部の「編曲長唄越後獅子」、白河仁平社中の「希望の歌」、矢吹遠藤社中の「今日のよろこび」、県南支部の「いささ川」の十三曲でした。
演奏会当日は早朝より雨が降っていたため、入場者が少ないのではと心配していましたが、開演間近になって晴れて来たため、入場者はだんだん多くなり、入場者の入れ替えはありましたが、一、一〇〇名位の入場者があり、とても盛会でした。
福島県三曲連盟は、会員が皆で力をあわせ、流派をこえて、「和の心」を大切にしながら、日本古来の伝統芸能を伝承し、地方文化の興隆に微力ながら尽力しております。
本年度で創立三十周年を迎えるにあたって、会員一同、先人達の築いたすばらしい伝統を引継ぎながら、いつも新鮮な感覚で、充実した三曲合奏(箏、三弦、尺八の合奏)に取りくみ、日本音楽の保存、普及、発展に努力していきたいと考えておりますので、関係者各位の今まで以上のご支援をお願いいたします。
福島県高等学校文化連盟
本連盟は昭和六十二年に設立され、平成五年度には念願であった全県立・私立高校、養護教育諸学校高等部百二十五校の加盟、生徒九〇、〇〇〇名の加入があり、より組識の拡充が図られてきました。現在、十九専門部と五支部があり、それぞれ活発な活動を展開しています。今後はさらに質的向上を目指し活動を推進していかなければならない時期と考えています。
本連盟の中心的行事が福島県高等学校総合文化祭であります。今年は七月十二日、いわき市平市民会館において「はばたけ、創造の空へ」のメインテーマのもと第十四回福島県高等学校総合文化祭の総合開会式が全専門部と地元高校生等一、五〇○名が参加し盛大に開催されました。第一部の式典に続き第二部では、いわき市内の高校生五百名が出演し、音楽と劇による高校生活を描いた「高校生の四季」の上演、終りに、いわき地区高校生による合唱、吹奏楽、器楽・管弦楽等によるフィナーレと会場に集まった人々に大きな感動を与え、高校生たちの交流ムードを大きく盛り上げました。
また、会場ではポスター、写真、書道等の展示、野点(のだて)など盛り沢山の催物が行われました。この開会式ではステージ発表以外の場でも裏方として活躍した人々を忘れることができません。美術、照明、アナウンス、案内、受付、接待、救護、記録、会場を飾るプランタの花栽培等陰で支えてくれた生徒や教師、いわき地区の全高校のエネルギーの総結集によるまさに手作りの高総文祭であったと思います。二十一世紀を託す若者にふさわしい活力あるすばらしい開会式でありました。
本連盟の上部組織である全国高等