教育福島0191号(1995年(H07)11月)-030page
平成5・6年度文部省指定研究
奉仕等体験学習
「進んで社会や他人のためにたくましく実践できる児童の育成」
〜道徳の時間・体験学習を通して心豊かな道徳的実践力を育てる〜
伊達郡保原町立大田小学校
桃花林での交流会
本校は、平成五・六年度と文部省より奉仕等体験学習研究推進校の指定を受け、研究に取り組んできました。(平成七年度は、自主研究)以下、研究実践の一端を紹介します。
一、研究を進めるにあたっての基本的な考え
私たちは、研究を進めるにあたり次のようなことを大切にしたいと考えました。
○目の前の子どもの姿を大切にする。
○教育活動全体構想に本研究を位置づける。
○求める子どもの姿を実現する教師集団をめざす。
二、求める子どもの姿
私たちは、奉仕の心を高めながらたくましく道徳的実践に取り組む子どもをめざし、左記のような求める子どもの姿を設定しました。
奉仕等体験学習を通して、社会や他人のために進んで行動することの尊さを知り、さらに新たな道徳的実践へ向けて主体的に取り組むことができる児童
三、主題設定の理由
本校の教育目標の実現を図るために、日常の子どもたちの実態や教育の動向を考察してみると、次のような課題があげられます。
○自ら課題意識を持ち、たくましく道徳的実践ができる子どもの育成をめざす。
○新しい学力観に立ち、子どものよさを生かし、子どもが主体的に自己実現をめざすことができる指導を推進する。
○豊かな体験に根ざした道徳性の育成と充実をめざす。〜(抜粋)
これらの課題に積極的に対応するため、標記の研究主題を設定しました。
四、研究の仮説
道徳的実践力を育てるため、道徳の時間と奉仕等体験学習との関連を重視し、道徳の時間で培った道徳的実践力を、身近な奉仕等体験学習の場でも継続して意図的計画的に育てていけば、たくましく道徳的実践に取り組む児童を育てることができるであろう。
五、研究計画及び研究組織
(1)研究計画
1) 第一年次(平成五年度)
○子どもの実態把握
○めざす子ども像の明確化
○研究構想の確立
○奉仕等体験学習の計画作成など
2) 第二年次(平成六年度)
○各学年の奉仕等体験学習の実践
○家庭・地域社会との連携による奉仕等体験学習の実践
○研究発表
(2)研究組織
六、研究内容
(1)道徳教育研究部
○道徳的実践力を高める「道徳の時間」の工夫・改善
・道徳の時間と奉仕等体験学習との関連や価値観の類型化を基にした